JR東日本・栗林“遅咲き”の覚悟!「1年目から全部突き抜けるような結果を残したい」

[ 2024年3月7日 04:59 ]

1年目からMVP級の活躍を誓った栗林(撮影・村井 樹)
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 【スポニチ大会注目のルーキー】球春到来を告げる「第78回JABA東京スポニチ大会」は、9日に開幕する。即戦力として期待される注目の新人を紹介する第1回は、JR東日本の栗林泰三外野手(23)。慶大時代の昨年、東京六大学秋季リーグ戦で3冠王に輝いた右の長距離砲が、2年目でのプロ入りを目標に新たなステージでの戦いに挑む。

 東京六大学ではベストナイン2度、4年秋には3冠王を獲得し明治神宮大会での優勝にも貢献した。輝かしい実績を引っ提げて社会人へ進んだ栗林は「1年目から全部突き抜けるような結果を残したい」と言い切った。

 「あの時からしたら考えられない立ち位置にいる。大きく人生変わりましたね」

 自ら「遅咲きの選手」と表現したように、リーグ戦デビューは3年春。6試合に出場したが、同年秋の出場はわずか2試合。卒業後は一般就職も考えたが「中途半端で終わりたくないなと。3年のオフに腹をくくって取り組んだ結果が大きかった」と毎日、納得するまでバットを振り続けた。

 「ケガとかの心配をなくしたかったので」と私生活も見直した。夕食、入浴、就寝の時間などをルーティン化したことで、常にベストパフォーマンスを発揮できる状態をキープ。結果、4年時は春にベストナインに輝くと、秋は打率・407、3本塁打、16打点で3冠王。同じ慶大からソフトバンクのドラフト3位指名を受けた広瀬や、明大からロッテに1位で進んだ上田らもいる中での達成に「あの選手たちの中で獲得できたことは大きかった」と自信を深めた。

 これまでの野球人生でも常に高い目標を設定し、それを達成してきた栗林。社会人1年目の目標も「橋戸賞というかMVP級の成績です」ときっぱり。慶大へは1浪して進んでおり「自分は2年目でプロへ行けないと年齢的にも厳しい。なので1年目から本当に勝負なんです」。この一年に懸ける思いは、ルーキーたちの中で誰よりも強い。(村井 樹)

 ◇栗林 泰三(くりばやし・たいぞう)2000年(平12)4月6日生まれ、千葉県出身の23歳。木更津第一小1年から野球を始める。桐蔭学園時代は2年秋から4番。慶大では3年春にリーグ戦デビューすると通算37試合で打率・361、6本塁打、28打点。50メートル走6秒7、遠投110メートル。1メートル73、89キロ。右投げ右打ち。

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