ソフトB周東が驚脚で生還「あそこで行けないと出ている意味ない」 チームもノンストップ8連勝!!

[ 2024年3月7日 06:00 ]

オープン戦   ソフトバンク2―0ヤクルト ( 2024年3月6日    ペイペイD )

<ソ・ヤ>6回、中村晃の犠飛で三塁から生還した周東(撮影・成瀬 徹)
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 「全勝街道」まっしぐら!ソフトバンクは6日、ヤクルトとのオープン戦に2―0で勝利し、今春の対外試合で負けなしの8連勝となった。接戦で光ったのが、1番定着が期待される周東佑京内野手(28)の走塁。先頭打者だった6回に二塁打で出塁し、1死三塁から浅い左飛でタッチアップを試みて生還した。投手陣も無失点リレーと攻守ともに隙を見せなかった。

 機動力で少ない好機をものにする。これぞ1番・周東といえる場面があった。1―0の6回、先頭で2日のDeNA戦以来の安打を放つと貴重な追加点につながった。

 「たまたま、あの位置に打てただけですよ。いいタイミングで入れば、いいスイングにはなるけど、全然まだ」

 打撃内容に納得はしていなかったが、鮮やかな一打だった。1ボールから4番手・星の外角直球を叩いた。高く跳ねた打球はセーフティーバントを警戒して前進守備を敷いた三塁手・武岡がグラブを伸ばすも届かない。三塁線を抜ける当たりで悠々と二塁へと到達した。続く今宮は送りバント失敗もありながらも11球粘って二ゴロでの進塁打。1死三塁となり、次打者・中村晃の打席で自慢の快足を存分に発揮した。

 「厳しいとも思ったけど“行けるのか、行けないのか”をこの時期に。行くつもりでしたけどね」

 左翼手・浜田の定位置への浅いフライだったが、当然のようにスタートを切った。本塁へのワンバウンド返球はそれて、周東は足からのスライディングで難なくセーフ。「あそこで行けないと出ている意味は、ないです」と平然と言った。

 今春の対外試合で無傷8連勝。接戦で周東の俊足が光ったが、首脳陣に特に驚く様子はなかった。小久保監督は「世界の周東なんでね、そのくらいはできますよ」。本多内野守備走塁兼作戦コーチも「あれを行ける選手は限られますね。僕も行くけど、そりゃ、周東だから、ですよ」と話した。

 周東は負け知らずの対外試合に全て1番で出場している。小久保監督は「周東が1番にはまればベストでしょう」と春季キャンプ中にリードオフマンとして期待していると話した。あとは、指揮官の思いに応えるだけだ。あす8日から敵地でロッテ3連戦。「開幕まで、これからだと思いたい。あとはタイミング」。神走塁は健在。打撃の修正を行い、開幕へ向けて調子を上げていく。 (井上 満夫)

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