ダルビッシュ 現役最年長の立場で臨むWBC「どういう雰囲気なのか」待ちきれない未知の若手たちとの融合

[ 2023年1月16日 01:21 ]

TBS「S☆1」で、川崎宗則氏のインタビューに答えるダルビッシュ
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 3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパンに選出されたパドレス・ダルビッシュ有投手(36)が15日深夜放送のTBSスポーツ番組「S☆1」に出演した。09年WBCで日本代表の2連覇にともに貢献した川崎宗則氏(41)のインタビューに答え、14年ぶりの世界一奪還が期待されるWBCへ向けての思いを口にした。

 「結果はもちろん大事なんですけど。優勝とか。それは楽しみながら、結果的に優勝できればいいよねというところ」

 前回出場した09年大会では、準決勝からはクローザーを務めた。決勝の韓国戦は1点リードの9回に登板し、1失点して一度は同点に追いつかれたが、延長10回にイチローが劇的な勝ち越し打。その裏をダルビッシュが締めて連覇を果たした。最後の打者を鋭いスライダーで空振り三振に斬るシーンは、最も繰り返し放送された名場面のうちの一つだ。

 当時とはまた立場を変えて、36歳で現役最年長という立ち位置で臨むことになる。若手を精神的に支えることも期待され、「選手たちも気負っている部分は感じているので。ちょっと話したりしても。そうなる必要もないし、楽しくやりましょうというのは言いたいなとは思います」と若き侍ジャパンへ向けて語りかけていくという。

 12年から大リーグに戦いの舞台を移し、今季でメジャー12年目。ともにプレーしたことのある代表選手は数少ない。それでも誰よりも観察眼を持ち、分析する頭が止まらない右腕。今季、日本選手最多56本塁打を放ち、史上最年少で3冠王に輝いたヤクルト・村上宗隆の動画など、米国から目を凝らすように見ていたという。

 気になる打者の名前にその村上を挙げ「全部のホームランに関して見ました」。ゲームプランを作る作業と並行して「右ピッチャーのどういう球を打っているとか、左ピッチャーのここを打っているとか、見ていましたね、全部」と明かした。

 「何より今の若手の投手たちがどういう考え方なのか、どういう言葉を使うのかとか。どういう文化になってきているのか。昔は年功序列が凄かった。どういう雰囲気なのかを知りたいので、そこは興味ありますよね」

 久しぶりに背負う日の丸のユニホーム。同時に未知の若手たちとの融合を待ち望んでいた。

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