ソフトB元守護神・森 開幕投手やりたい! 今季から先発転向で“本気”「一度は経験してみたい」

[ 2023年1月15日 05:00 ]

元気良くダッシュを繰り返す(右から)森、嘉弥真ら(撮影・岡田 丈靖)
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 元守護神は、開幕投手をめがけてキャンプ初日から飛ばす――。ソフトバンク・森唯斗投手(30)が14日、宮崎市内で嘉弥真新也投手(33)らと行う合同自主トレを公開した。今季から先発に転向する10年目右腕は、体の切れを求めた減量を継続しながら、3月31日のロッテとの開幕戦で、先発マウンド登場を狙っていた。

 先発やるなら開幕戦で投げる。森が強気を前面に出した。

 「開幕投手、そうですね。やるなら一度は経験してみたい!今年は僕にとって野球人生でも鍵を握るシーズンだと思うので必死にやっていくだけです」

 昨季はプロ9年目、461試合目の9月16日の楽天戦でプロ初先発し、29日の同戦でも先発した。制球力を買われて今季は本格的に先発転向するが、オフ時期に「森」の名前がローテーション候補に挙がっていないことに、気付いている。2月1日のキャンプインから猛デモを狙う。

 「まあ、そらそうだろうな、とは思いますけど悔しい。2月1日に一番にブルペンに入って最後まで投げきったろうかなと。初日から200球。連投、熱投で行きます!」。2月中の投球数は1500~2000球を予定。第1クールでの打撃投手登板にも備える。

 この日、自主トレで4度目のブルペン入り。捕手を立たせ20球、座らせて46球。全て直球を投じた。10年目で初めて初動負荷トレーニングを11月から導入。「悪い影響は今のところ出ていない。やっていることは間違いない」。前クールには3連投も消化している。

 18年から守護神を担ってきたが、その座はモイネロに奪われた。さらに昨季は不調で無期限2軍調整も経験。それでも減量に成功し9月にカムバック。食事制限で引き続きスリムボディーも持続中だ。「マックス時より10キロは落ちた。キャンプに入るまでに3キロ落とし、キャンプ終わりまでに3~4キロ落としたい」。首脳陣を熱投で口説き落とし、さらに体重も落とす構えだ。

 先発での数値目標は掲げない。「1年間、ローテを守ることだけ。“うわ、森は疲れないんや”というのを見せたい。めちゃくちゃ投げたる。最後までお付き合いください」。開幕戦からのゲームメークに向けて、森の鼻息は荒かった。(井上 満夫)

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2023年1月15日のニュース