日本ハム移籍の伏見「僕と組む投手は2桁勝たせたい」 面白いと思った投手は「根本君」

[ 2023年1月15日 14:52 ]

沖縄で自主トレに取り組む日本ハム・伏見。調子の波の少ない打撃を目指す(球団提供)
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 日本ハム・伏見寅威捕手(32)が15日、自主トレを行っている沖縄県恩納村でオンライン取材に応じた。オリックスから国内FA権を行使して移籍した新戦力は、動画を見て日本ハム投手の情報を蓄積中。「僕と組む投手はみんな2桁勝たせたい」と意気込んだ。

 一昨年、昨年のオリックス連覇に貢献した大卒11年目のベテランは「環境がガラッと変わる。それがトライ」と名前に絡めた抱負を述べた。その上で「やることは変わらない。今までの積み重ねでいく」ときっぱり。投手と積極的にコミュニケーションを取り、性格や考え方を知ってもらうことで投手が力を発揮しやすい環境をつくる。「捕手は主役ではない。投手を引き立てていきたいと思っている」と口にした。

 下準備となる動画チェックをしながら「この球種をもっと多く使わないのかな…」などと思いをはせている。オリックスで宮城、山崎福、田嶋といった左投手の時に主に先発マスクを任されてきた男の目は、高卒2年目を終えた若手左腕をさっそく捉えた。面白いと思う投手は?との問いに「根本君」と即答。「凄くいい球を投げるけど、まだ長いイニングを投げられていない。引き出しを増やして実力を上げて、2桁勝つ手助けをしたい」と話した。昨季3勝左腕が10勝以上を積み上げれば、チーム成績も間違いなく上向く。

 10日から3日間は松山市でヤクルトの山田、中村らと汗を流し、14日から沖縄に来た。総勢15人ほどの自主トレでは、19年の左アキレス腱断裂後に意識を強めた「1年間ケガなく戦える体づくり」に取り組む。新庄監督がキャンプ初日の紅白戦を始めとする実戦でのふるい落としを打ち出す中でも「シーズンが勝負だと思っている」とガツガツ感は見せない。築き上げてきた自分のまま、日本ハムでも投手を、チームを勝たせる。

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