メジャー移籍の藤浪に大阪桐蔭・西谷監督がエール「10年一区切り、新しい舞台でやってくれると思う」

[ 2023年1月15日 05:15 ]

12年、選抜高校野球で初優勝し、西谷監督(左)と握手を交わす大阪桐蔭時代の藤浪
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 藤浪のアスレチックス入団が正式発表されたことを受け、大阪桐蔭・西谷浩一監督が本紙取材に応じ、教え子にエールを送った。

 「簡単に契約してもらえるのか、不安と期待があった。晴れてメジャーリーガーの仲間入りができたので、次は、いろんな方にいい報告ができるように頑張ってもらいたい」

 藤浪から「メジャー挑戦」の意向を直接、聞かされたのは昨季終了後。去就に気をもんでいた一人だけに、喜びもひとしおだった。

 「藤浪は一緒にやってきた仲間というか、大切なOBの一人。大きな舞台に挑戦するということで、後輩がまた憧れを抱くと思う。ぜひ頑張ってほしい」

 中学時代までは「勝ちきれない投手」と言われた藤浪を大阪桐蔭に迎え、ダイヤの原石に磨きを掛けた。エースに育て上げ、12年には同校初の甲子園大会春夏連覇を達成。部訓である「一球同心」でつながった“家族”の飛躍を願った。

 「不器用なところはあるが、体が強く、ケガをしないのが武器の一つ。高校時代はうまくいくこと、いかないことがあったが、たくさん練習をして、少しずつ良くなった。そして最後に甲子園春夏連覇という形で花を咲かせた。プロに入ってからもうまくいくこと、いかないことがあったけど、10年一区切りで新しい舞台でやってくれると思う」

 異国の地では、これまで以上に思い通りにいかないことに直面することだろう。だが恩師は知っている。藤浪が簡単にくじけるような男ではないことを――。

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2023年1月15日のニュース