千賀も既に「ピッチクロック/タイマー」を購入?メッツ監督が新ルールへの早めの準備を要求

[ 2023年1月15日 11:59 ]

メッツのショーウォルター監督(AP)
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 ニューヨークポスト紙のジョエル・シャーマン記者がメッツのバック・ショーウォルター監督を取材、ピッチクロックなど新ルールへの備えについて14日(日本時間15日)に報じた。

 走者なしで15秒、走者ありで20秒のピッチクロックや投手がプレートを外す回数の制限、極端なシフトの制限、大きくなるベース…。新ルールに対応し慣れるため、今年の春のキャンプは、各投手が忙しさを増すことが予想される。その上、期間中に従来のルールで行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催され、主力選手が抜ける。

 出場チームが3月21日の決勝戦まで進出すると、そのメンバーはチームに戻っても3月30日の開幕戦まで、残り1週間しかない。出場選手数は1球団あたり15人までだが、メッツのように多数出場するチームと、ヤンキースのように少数しか出ないチームがあり、公平さを欠く。ショーウォルター監督は「ひどいけど、どうしようもない。シーズンが始まったら、追いつくまで(他球団が)待ってくれることはないしね」とぼやく。

 そんなショーウォルター監督が望むのは個々の選手がキャンプ前から早めの準備を始めること。「キャンプの時間は限られている。そこでイチから始めるのではダメ」。アダム・オッタビノ投手は30ドルを払い、アマゾンでタイマーを購入。「考えるまでもないこと。早くクロックに慣れておきたい」と言う。極端なシフトの制限についても、最大限に時間を使って準備するつもりだが、メッツの4人の内野手フランシスコ・リンドア、ジェフ・マクニール、ピート・アロンソ、エデュアルド・エスコバルは全員WBCで抜ける可能性がある。目指すのは、ただルールに慣れるだけでなく、新ルールを利用して戦う術(すべ)を身に着けること。マックス・シャーザー投手は既に「セットの長さを変え、投げるまでの時間を狂わせ、ピッチクロックで打者を戸惑わせたい」と話している。

 ショーウォルター監督によると、ピッチクロックで対応が難しくなるのは投手より打者だそうだ。一方で投手は何度も繰り返しけん制ができなくなるし、長くボールをホールドすることもできない。一方で走者はベースが大きくなったことで走りやすくなり、大胆な走塁が増えるだろう。メッツはエドウィン・ディアス、ホセ・キンタナ、カルロス・カラスコ、ブランドン・ニモといった選手もWBCに出る予定。千賀滉大投手も可能性がある。だから監督はキャンプ前からの準備を求めている。

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2023年1月15日のニュース