巨人・戸郷、WBC球で3回完全 「笑顔になるくらい、いいボール」初選出の侍強化試合へ手応え

[ 2022年10月28日 05:30 ]

練習試合   巨人7-1かずさマジック ( 2022年10月27日    ジャイアンツ )

<巨人・かずさマジック>MLB公式球を使用して、投球する先発の戸郷(撮影・河野 光希)
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 来年3月のWBCに備えた11月の侍ジャパン強化試合のメンバーに選出されている巨人・戸郷翔征投手(22)が27日、ジャイアンツ球場で、かずさマジックとの練習試合に先発。3回を完璧に抑えた。強化試合やWBCでも使用されるMLB公式球で最速149キロを計測し、5奪三振。自身初の国際試合に向けて、上々の仕上がりを披露した。

 アピールへの準備は整った。うなりを上げる直球に落差のあるフォーク。戸郷が3回をパーフェクトと躍動し「(実戦登板が)約1カ月ぶりだったので、どうなるか楽しみでした。ある程度納得のいくピッチングもできたかな」とうなずいた。

 シーズン中に使用するNPB公式球に比べて縫い目が高く、滑りやすいとされるMLB公式球での初実戦。2日前のシート打撃では「力を入れると、フォークがちょっと抜けてしまった」と課題を挙げていたが、この日は投球の合間、普段以上にボールを丁寧にこねた。初回2死から136キロフォークで空振り三振に仕留めるなど、5三振を奪い「真っすぐもスライダーもフォークも、ある程度操れた。全くというくらい違和感なく投げられた。笑顔になるくらい、いいボールでしたね」と自賛。見守った原監督も「(ボールが)よく動いていた感じもするし、精度も良かった」と目を細めた。

 侍ジャパンには初選出。4日のメンバー発表会見の席上で、栗山英樹監督からユニホームを着せられると「この侍のユニホームを着るのが一つの目標だったので凄く光栄」と目を輝かせた。今季は自己最多の12勝、初タイトルとなる最多奪三振(154)を獲得。栗山監督は「四球を出さずに三振を取ってくれるイメージ。魂を一番持っている投手」と評価し「使い方は途中からでも」と中継ぎでの起用も視野に入れる。

 「強化試合でも同じようなピッチングができれば結果もついてくると思うので頑張りたい」。伸び盛りの22歳が、国際試合で実力を出し切る。(花里 雄太)

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2022年10月28日のニュース