阪神・才木「脱力」のフォームの大改造 中6日フル回転でシーズン完走だ

[ 2022年10月28日 05:15 ]

阪神・才木(撮影・奥 調)
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 阪神の才木が投球フォームの大改造で“完全復活”を期した。

 「大きく変えるのは右手の上げ方、テイクバックと両方の股関節の使い方を一番変えたい。フォームの改善をメインでしたい」

 今秋のテーマは明確。改造の意図は「脱力」だ。「力が入りすぎている部分がある。リラックスした状態で腕を振る過程に持ってこれるかが大事」と思い描いた。6年目の今季は右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)明けを考慮されて中10日以上での起用が中心。9試合で4勝1敗、防御率1・53と安定した数字を残した。

 次のステップとして通常の中6日でフル回転するシーズン完走をもくろむ。「来年は中6日で投げさせてもらえたらと思っています。手術明け3年目で、(肘の状態も)良い頃合い。1年間しっかり投げられると思う」。中6日のサイクルで登板を重ねていくためにも疲労軽減につながる脱力重視の新フォームの習得は必要不可欠だ。1試合に限っても「無駄な力なく投げられるので球速が落ちるとか、バテるのはなくなる」と利点は多い。

 秋季キャンプでは変化球の精度向上にも並行して取り組む。「真っすぐとフォークを生かすためにカーブとスライダーでもっとカウント取れるように」。進化の秋が始まった。(遠藤 礼)

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2022年10月28日のニュース