阪神・近本「1番固定」 岡田監督が明言 3番での進化「四球増」1番でも

[ 2022年10月28日 05:15 ]

阪神・近本(撮影・大森 寛明)
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 阪神・岡田彰布監督(64)が27日、今季は3番が多かった近本の「1番固定」を明言した。すでに中軸固定を宣言している大山、佐藤輝とともに、打線の柱となることを期待した。

 「基本的には1番でやろうと思っているけど、まあ(来春に)WBCとかあるからな。こっちで何番を打つとか(言うこと)で、あんまり影響したらアカンから(笑い)、まだ言うてないだけであって」

 昨季まで1番が主だった近本は今季中盤以降は走者を還す役割を任された。1番が48試合に対し、3番が83試合(2番が1試合)。打順が変わり、走者を置いての打席が増えたことで、持ち前の積極打法にも変化が見られた。そこに着目したのが新監督だ。

 「3番になって、ちょっと3番らしくボールを選んだりな、おーん。3番になってから四球も増えたやん。1番の時もそういう感覚で行ってくれたら、一番いいんやけどな」

 1番打者に求めるのは、何より出塁率の高さ。良くも悪くも早打ち傾向がある近本は、昨季までの3年間は四球が30個程度と多くなかった。今季は3番が主になったこともあり、キャリアハイの41個。1番に戻っても、どんな形でも塁に出て、俊足を生かす戦い方を思い描いている。11月上旬の侍ジャパン強化試合のメンバーに選ばれている近本自身は「まずは侍で試合があるので、それに向けて。取り組むことはあるので、やりたいことはやりたい」と当面の目標に集中した。

 岡田監督は2番については「打つことなんか考えてない。そら守備よ。守備でポジションを勝ち取ったもんで、2番が最適と思う人間を当てはめるだけやんか」と守備力重視で二遊間の選手から選ぶことを示唆。明快な理論を持つ新監督の基本構想がどんどん明るみになってきた。(山添 晴治)

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