ヤクルト・青木、球団最年長40歳猛打賞 サヨナラ負けもバットで声出しでチーム鼓舞

[ 2022年10月28日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ2022第5戦   ヤクルト4―6オリックス ( 2022年10月27日    京セラD )

<オ・ヤ>6回、適時二塁打を放つ青木(撮影・岡田 丈靖)
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 勝負の厳しさ。もちろん40歳のヤクルト・青木は酸いも甘いも知り尽くしている。それでも、こんな結末があるのか…。自らのバットで2年連続日本一へ王手をかける寸前までいった。しかし9回、全てが暗転した。

 3―3の同点に追いつき、なお6回2死一、二塁。「甘いところは全部打ちにいく気持ち。いいところを抜けてくれた」と、勝ち越し二塁打を右翼線に運んだ。2試合連続のスタメンで初回、5回にも安打を重ねて3安打。日本シリーズで40歳での猛打賞は球団最年長、歴代でも史上2番目の記録だった。

 試合前の円陣では青木が声出し役を務め、必勝ムードを盛り上げた。リーグ優勝を決めた9月25日のDeNA戦の試合前にも行った、全員で肩を組む伝説の儀式。言葉だけではない。チームの精神的支柱であるベテランは、自ら懸命に打線をけん引した。それでも白星は手に入らなかった。(鈴木 勝巳)

 ≪球界最年長は落合≫40歳9カ月の青木(ヤ)が3安打。40代のシリーズ猛打賞は、96年第1戦の落合博満(巨=42歳10カ月)、12年第5戦の稲葉篤紀(日=40歳2カ月)に次ぎ3人目。うち40歳9カ月は落合に次ぐ年長2位で、稲葉を抜く左打者の最年長猛打賞になった。

 ≪ヤクルトが日本シリーズ史上初の1イニング2併殺打≫ヤクルトは5回無死一、二塁で村上が一ゴロ。一塁→遊撃→投手と転送されたが、一塁のベースカバーに入った田嶋が落球する失策(記録上は併殺打)。その後、1死一、三塁からオスナが遊ゴロ併殺打に倒れた。1イニング2併殺打は、レギュラーシーズンではロッテが21年4月28日西武戦の初回に記録した例まで6度あるが、日本シリーズでは初めて。

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2022年10月28日のニュース