落合博満氏 98年現役最後の年 西浦との4番争い、6番降格への率直な思い語る

[ 2022年10月28日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が28日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。プロ20年目、現役最終年となった1998年シーズンを振り返った。

 ロッテ、中日、巨人を経て、日本ハム移籍1年目の1997年は打率.262、3本塁打、43打点だったが、113試合に出場し、史上最年長の44歳シーズンでの規定打席に到達した。そして迎えた98年はキャンプから、西浦克拓内野手との4番争いが注目された。24歳シーズンの西浦と45歳シーズンの落合との争いだった。

 落合氏は「(西浦に)まだ負ける気はしなかったけどね。大体、選手を見る目はあったはずだから。まあ、(チームが)何かしら変えたいっていうことがあったんだろうと思うけどね」と冷静に振り返った。オープン戦では最後6試合で15打数7安打した落合氏が、開幕4番を勝ち取った。4月4日の開幕・西武戦では「4番・一塁」で4打数3安打。スタッフからその点を伝えられると「あぁ、そう」と笑顔で返した。

 ただ、4月25日の西武戦(東京ドーム)を最後に先発で4番出場する試合はなく、6番での出場が増えた。「代わりに打てる人がいれば、それは時の流れによってしょうがないなっていうことは思ったけども、まあ実際、(自分が)6番打ったら強くなるんだろうなとは思ったけどね。でもなかなか打順にはなじめなくてね」と落合氏。この年、59試合の出場で打率.235、2本塁打、18打点に終わったことに「年齢とともに衰えてくるっていうのはあるよ。だからいかにしてバットで、表現するかっていうことだからね。そういう表現力が落ちてきたっていうのは、しょうがないことなんだろうと思う」と偽らざる思いを吐露した。

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2022年10月28日のニュース