ソフトB今宮 イヒネにまだまだ遊撃譲らん!「1年でもしっかり長く守っていられるように」

[ 2022年10月28日 05:00 ]

ソフトバンク・今宮
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 振りすぎない選手会長は継続の秋を狙う―。ソフトバンクは27日、ペイペイドームで秋季練習を行った。今季キャリアハイの打率・296をマークした今宮健太内野手(31)は当初免除されていた宮崎秋季キャンプに自主参加する。来季もフルスイングを控えたチーム打撃を体にしみこませ、誰にも正遊撃手の座は渡さない覚悟だ。

 ずっと、振りすぎない男になる。今宮はそのために「継続の秋」を誓った。今季130試合に出場し規定打席をクリア。キャリアハイの打率・296をマークした。1軍打撃コーチ時代から長打を狙って振り上げる癖を見ていた藤本監督に「振りすぎていたら注意してください」と助言を依頼し、意識改革。13年目で変化は結果として出た。

 「打つ方を一番に考えながらラン、ウエート(トレーニング)も。いい成績は出たので、もう1回、キャンプで今年やったことを続けていきたいな」

 ポストシーズンも全6試合に出場。首脳陣は休養のため秋季キャンプ参加を免除する予定だったが、志願して参加する。「しっかりとバットを振る意識でいろんなことをやる」と意欲的だ。

 藤本ホークスが重要視するチーム打撃を徹底させるため、自身に課した“マン振り禁止”は数字にも表れた。30本打った二塁打と14併殺も自己最多。徹底してつなぐ意識、転がす意識でフライアウトが減った結果といえる。「1死一塁で、強いゴロの意識で併殺が増えるのは仕方ない。一、二塁間を狙った結果。自分の中では悪くない」と手応えも口にする。

 劇的なホームランも目立ったが、つなぎを意識した結果の7発だ。「上出来です。1本も打たないと言っていたので。本塁打を打ちたい欲を抑えられた1年。来季もしっかり役割を果たせる選手としやっていきたい」。宮崎で引き続き、大飛球の意識は持たない。

 チームはドラフト会議で大型内野手のイヒネ(18=誉)を公言通りに1位指名し獲得。今宮の周囲は騒がしい。それでも変わらず、正遊撃手の座を渡すつもりはない。イヒネはポスト今宮の呼び声も高いが、受けて立つ。「プレーは見ていないけど身体能力が凄いと話は聞いている。僕が1年でもしっかり長く守っていられるように、とは思います」。定位置も打撃も継続宣言。秋も、スタイルは変わらない。(井上 満夫)

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2022年10月28日のニュース