巨人・大勢とガチ勝負!阪神・湯浅、最優秀中継ぎと新人王W獲り宣言 残り6戦「全部ゼロで抑える」

[ 2022年9月20日 05:15 ]

<阪神練習>髪をなびかせてダッシュを行う湯浅(撮影・北條 貴史)
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 飛躍の一年の締めくくりへ、ラストスパートだ。阪神・湯浅が可能性を十二分に残す2冠奪取へ、完全燃焼を誓った。

 「タイトルは獲れるなら、最優秀中継ぎも新人王も獲りたいと思ってやっています。でも、マウンドに上がったらいつも通りバッターに向かって勝負するだけ。残り6試合。投げた試合は全部ゼロで抑える気持ちで投げようと思います」

 過去3年間を通じて1軍では昨季3試合だけ。4年目の今季は投手陣最多の54試合を数え、2勝3敗39ホールド、防御率1・21が残る。開幕から失点はわずか3試合のみ。7月2日の中日戦から23試合連続無失点を継続中の“無双”状態と言っていい。

 41ホールドポイントはリーグトップ。2差で中日・ロドリゲス、3差でDeNA・伊勢とエスコバーが迫り、タイトル争いは激戦だ。「どんな状態でもゼロで抑えてチームに貢献することが全て。本当に残り数試合なので、どんな状況でも気持ちで乗り切りたい」と目先の試合に全てを尽くし、天命を待つつもりだ。

 最優秀中継ぎ賞を獲得すれば、34セーブを挙げる巨人・大勢らとの争いとみられる新人王にも近づく。普段から「自分が投げることで独立で頑張っている人たちに“NPBでもやれるんだぞ”となれば。先駆けのような存在になりたい」と志し、独立リーグ出身投手では初の新人王という栄誉をつかむことも大きな励みになる。

 12日の中日戦では今季初めて投じたカットボールで阿部を中飛。「3点(リードが)あったので、試せるときに試したいと思っていた」。シーズン終盤を迎えても向上心に満ちあふれ、守護神・岩崎につなぐ「8回の男」を全うする。(阪井 日向)

 ▽新人王の資格 海外のプロリーグに参加した経験がなく、支配下選手に初めて登録されてから5年以内の選手が対象。投手は前年まで1軍での登板が30イニング以内、野手は60打席以内が条件となる。

【データ】
 ○…湯浅(神)は今季プロ4年目。昨季に1軍デビュー。3試合で3イニングの登板だったので「支配下登録から5年以内、前年まで通算30イニング以内」の新人王の資格を満たしている。プロ4年目の新人王なら71年投手の関本四十四(巨)、98年野手の小関竜也(西)に並ぶ、3人目の最も遅いキャリアでの受賞になる。
 ○…湯浅は現在両リーグ最多の39ホールド。シーズン40ホールドの大台に乗せれば、昨季の清水(ヤ)50ホールド、岩崎(神)41ホールドに続く延べ24人目。23歳シーズンの到達は12年益田(ロ)41ホールドに並び、セ・リーグでは最年少記録になる。

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2022年9月19日のニュース