日本ハム9年ぶり最下位確定 来季は「トライアウト」の成果問われる年に

[ 2022年9月19日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム4―7ロッテ ( 2022年9月18日    札幌D )

<日・ロ>4回、ベンチで試合を見る新庄監督(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムは勝ち切れなかった今季を象徴するような試合内容でロッテに逆転負け。13年以来9年ぶりの最下位が確定した。

 1点リードの9回に4番手・石川直が4失点。勝利まであと2死から状況が一変した。攻撃では8回、相手の適時失策で1点を勝ち越した後の無死二、三塁で、谷内がカウント3―1から2球連続でスクイズを失敗。なおも1死満塁では古川裕、万波が2者連続見逃し三振に倒れ、追加点を奪えなかった。新庄監督は広報を通じ「何度も言うがチャンスでバットを振らない限り結果は出ない。また、どんな作戦でもしっかり決めて確実に1点を取れるチームにしていく」と厳しいコメントを残した。

 稲葉篤紀GMは高卒新人投手と故障者を除く全選手を起用した、就任1年目の新庄監督の采配について「いろんなことに挑戦して、それを1年かけてやり遂げた。結果として最下位になったが、選手も全員1軍に上がって経験した」と評価。来年3月開業のエスコンフィールド北海道に本拠を移す新球場元年に向けては「この経験を来年に生かしていけるかが大事。残り試合も来年に向けてというところを考えてやっていきたい。ボスもよく言うけど、自分たちで考えて野球をやる、野球観を磨いていくのも大事なこと」とし、若いナインが今季の経験を来季につなげてくれることを期待した。

 稲葉GMは新庄監督の来季続投については「決まり次第、説明させていただきます」と話すにとどめた。来季は「トライアウト」の成果が問われる年。新戦力も加え、再建期から一気に優勝を狙うシーズンにしたい。(東尾 洋樹)

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