阪神・藤浪 痛恨悪送球…バント処理ミスで決勝点献上「しっかり反省したい」6回1失点の快投台無し

[ 2022年9月19日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0―1ヤクルト ( 2022年9月18日    甲子園 )

<神・ヤ>3回、ネックレスをちぎりながらも力投する藤浪(撮影・平嶋 理子)
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 最後は自身が悪い流れにのみ込まれた。阪神先発・藤浪は6回2安打1失点で今季5敗目を喫し、甲子園での520日ぶり勝利はならなかった。序盤から快調に飛ばしたが、ミスの連鎖にはまって痛恨の決勝点を献上した。

 「内容自体は良かったですし、最少失点で粘り切れた部分については良かった。ただ勝てる投手になるには6回のバント処理のような細かいミスもなくしていく必要がある。しっかり反省したい」

 言葉の通り、スコアレスで迎えた6回が全てだった。先頭・塩見の遊ゴロを処理した中野が一塁悪送球で無死二塁。続く山崎の投前バントを処理した藤浪は一度は三進阻止を狙うも、一塁に切り替えた。その送球がそれてボールが右翼へ転々とする間に二塁走者が生還(記録は投安打)。3回には2死二塁から同じように塩見の遊ゴロを中野が一塁へ悪送球して広がったピンチで、山崎を右飛に仕留めて無失点と味方のミスをカバーするたくましさを見せたものの、2度目は自らも落とし穴にはまった。

 初回は3者連続三振の立ち上がり。日本選手最多記録のシーズン56号を目指す村上との対戦でも6回2死二塁の第3打席こそ申告敬遠となったが、前の2打席は右飛、左飛に仕留めて意地も見せた。だからこそ悔やまれる6回の拙守。矢野監督も「バッター(山崎の脚力)のことを考えたらすぐにファーストに投げないと。空振りも取れてボールも良かったと思うけど、もったいない」と指摘した。

 今後はブルペン待機が濃厚も、中止が決まった19日ヤクルト戦の追加日程分や、CS争いの状況次第では再び先発起用される可能性もある。藤浪の今季はまだ終わっていない。(遠藤 礼)

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2022年9月19日のニュース