原巨人 2年連続でV逸決定…岡本28号も空砲 連勝3で止まった

[ 2022年9月19日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人1―3DeNA ( 2022年9月18日    東京D )

<巨・D>6回、嶺井(左)の打球を適時失策する山崎伊(撮影・島崎 忠彦)
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 巨人が2点を追う9回。先頭の大城が右前打で出たが、代打・中島が遊ゴロ併殺に倒れ、東京ドームはため息に包まれた。連勝は3で止まり、18年以来の2年連続V逸が決定。原監督は「可能性がある限りベストを尽くして戦っていくということ」と絞り出した。

 初回、2、4回と得点圏に走者を進めながら決定打を欠いた。6回に岡本和の28号ソロで1点を返すのが精いっぱい。指揮官は「打線がなかなかつながらなかった」と嘆くしかなかった。東京ドームでは今季63試合で29勝33敗1分け。昨年に続く2年連続の負け越しは、88年の開場以来、初の屈辱となった。

 開幕から10試合で8勝2敗のスタートダッシュを決めた。1軍経験のない山崎伊、堀田、赤星がローテーションに入り奮闘したが、勝ち星は伸ばせなかった。昨季11勝の左腕・高橋は不振で1勝止まり。投手陣はリーグワーストの563失点と、守りからリズムをつくれなかった。

 打線は坂本の2度の故障離脱や、4番岡本和の不振も重なった。丸、岡本和、中田、ポランコ、ウォーカーの「20発クインテット」を擁しても、打ち勝つ野球ができなかった。

 種はまかれた。外国人を除くプロ初勝利投手が7人も誕生し、球団記録を更新した。33セーブの大勢は新人王最有力。中田は4番定着後30試合で打率・281、9本塁打、28打点と、復活へ足がかりを得た。育成と結果の二兎(にと)を追い、膨らんだ希望もある。
 逆転でのCS進出へ、残りは9試合。原監督は「もちろん、そういうこと」と見据えた。最後の意地を見せるしかない。(川島 毅洋)

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