広島同率3位浮上 守護神・栗林、CSへ残り6戦全部投げる「場所を選ばず、任されたところを全力で」

[ 2022年9月19日 04:45 ]

キャッチボールをする栗林(撮影・坂田 高浩)
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 広島・栗林良吏投手(26)は18日、残り6試合の全試合登板も視野にフル回転を期した。13日の阪神戦で今季初の回またぎをするなど、すでにリミッターは解除済み。シーズン最終盤に入って積極的な継投策が増えている中、救援陣一丸を強調して自身初のクライマックスシリーズ(CS)進出を見据えた。

 抑えの栗林が1試合でも多く登板できれば、CS進出に前進しているに違いない。台風14号の接近により18、19日の中日戦が中止となり、現時点で今後の日程は最大でも2連戦どまりに変わった。つまり、栗林がフル回転できる状況が整ったのだ。

 「もちろん僕が結果を出せればいいけど、チームが勝つことが一番大事。投げる場所を選ばず、任されたところを全力で投げて、チームが3位を狙えるようにしたい」

 シーズン最終盤に入り、栗林の登板制限は解除されている。13日の阪神戦では、4点差に迫られた8回1死一、三塁で登板。昨季に1度しか経験のなかった回またぎをこなし、リードを守った。「今は勝つために気持ちも充実していますし、回をまたいだから、球数を投げたからといって(体の)張りや疲れがあるとかはなかった」。ラストスパートをかけるかのように20試合連続無失点中。チームトップに並ぶ45試合に登板しても疲労の影響は見当たらない。

 8戦連続で先発に白星がついていないのは、首脳陣が積極的な継投策を選択していることの裏返し。CS進出へ負けられない戦いを救援陣がフル回転で支えている状況に、栗林も刺激を受けている。

 「シーズン序盤に比べたら、リリーフの出番が早い。みんなが緊張感を持ちながら、いい雰囲気の中で戦えている。それがリリーフに勝ちがついたりとか、いい試合ができている要因なのかなと思うので、リリーフもチームとしてしっかり戦っていきたいと思う」

 2年目で初めてポストシーズンを経験できるかは、残り6試合で決まる。阪神と並んで同率3位に浮上。「巨人や阪神の結果が気になる時期だけど、やることは変わらない。勝つことに集中して、目の前の試合に全力で臨みたい」。自らが試合を締めてCS進出を決める光景を思い描き、フル回転への準備を進めている。(河合 洋介)

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2022年9月19日のニュース