【内海哲也引退セレモニー】盟友の阿部慎之助コーチ 「19年もできるとは…大きな自信を持って」

[ 2022年9月19日 18:52 ]

パ・リーグ   西武-楽天 ( 2022年9月19日    ベルーナD )

09年の日本シリーズを制し、巨人祝勝会で内海(左)からビールをかけられる阿部
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 今季限りでの引退を発表した西武・内海哲也投手(40)が19日の楽天戦(ベルーナD)後に引退セレモニーを行い、ファンに別れを告げた。

 セレモニーでは、内海とゆかりのある人物のメッセージが流された。敦賀気比の東哲平監督に続き、エースとして活躍した巨人時代にバッテリーを組んだ阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチもねぎらいのメッセージを寄せた。

 阿部コーチは「19年間、本当にご苦労さまでした。まさか19年もできるとは自分でも思ってなかったでしょうし、僕も思ってませんでした。それは自分自身が努力し、ここまで積み上げてきた現役生活を19年もできたっていう証ですので。そこにはぜひ大きな自信を持って、今後の野球人生に生かしてほしいなと思います。まずは家族であったり、ファン、球団の皆さんに感謝の気持ちをもって引退セレモニーを大いに味わってほしいなと思います。本当にご苦労様でした」とねぎらった。

 また、巨人時代のチームメートだった高橋尚成氏もメッセージを寄せた。「ジャイアンツ時代に若い時一生懸命ピッチャーとしてチームを支え、自主トレでもいろんなことを練習して、楽しく、時には厳しくやることもありました。苦楽をともにした仲間の一人だなと思います。長い間、いろんなことがあったと思うけど、良い経験をして良い野球人になったなと改めて思います。僕自身も内海には助けられたこともありましたし、尊敬する後輩の一人でもあります。これからまだまだやることは残っています。野球界に残って、良い野球人を育ててもらいたい。ぜひ野球界に貢献しててください。本当にお疲れ様でした」と語りかけた。


 内海は楽天戦に先発して5球を投じて楽天・山崎剛を二ゴロに抑えた。カウント2─2からの5球目は首を振って最速139キロを記録。本拠観衆から大きな拍手が起きた。マウンドに集まった野手陣と握手し、豊田投手コーチと抱擁。帽子をとって楽天ベンチにも深々と頭を下げ、スタンドに手を振りながら最後の登板を終えた。

 19年間のプロ野球人生。03年ドラフト自由枠で巨人に入団し11、12年に最多勝を獲得するなどエースとしてチームを支えた。巨人で15年、西武で4年プレーし、通算135勝。試合前に行われた引退会見では、言葉を詰まらせて涙をぬぐう場面もあったが、真剣勝負の5球、そして、試合後のファンへのメッセージと、現役としての最後の1日に関わってくれたすべての人に感謝の思いを込めた。

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