楽天・則本 マー君に続いて4位西武連破 CSへ3位死守「相手がどこでも勝っていくしかない」

[ 2022年9月19日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天4―3西武 ( 2022年9月18日    ベルーナD )

<西・楽>3回2死満塁、外崎を打ち取り吠える楽天先発の則本(撮影・長久保 豊)
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 2人の合言葉は「やっていくしかない!」。その言葉を胸に、楽天先発・則本はこん身の力を込めて腕を振った。1点リードの3回2死満塁では、外崎をフルカウントからの140キロフォークで遊ゴロ。大ピンチを切り抜けるとグラブと胸を右手で思い切り叩き、雄叫びを上げながらマウンドを降りた。

 「初回から全力で飛ばしていった。行けるところまで、というつもりで投げた」。岸がコンディション不良で出場選手登録を抹消されたこともあり、今季初の中5日でのマウンド。右腕は後先考えず、目の前の打者だけに集中した。4点リードの4回に「ホームランは余計だった」と愛斗に3ランを浴びたが、絶対にリードは渡さない。5回104球を投げて6安打3失点。救援陣にも助けられて9勝目を手にした。

 3位を争う西武との4連戦を翌日に控えた、16日の夜だった。則本は師と仰ぐ田中将と、今後の戦いに向けて胸の内を確認しあった。その時点で残り13試合。「とにかく、やっていくしかないよね」――。いくつか言葉を交わし、最後には熱い思いを共有した。迎えた17日の第1戦で先陣を切った田中将が7回無失点で白星。やるしかない。師匠の快投に弟子の則本が熱投で続き、西武との差を1ゲームに広げて3位の座を死守した。

 9勝は田中将に並び、2年連続8度目の2桁勝利に王手をかけた則本は「相手がどこでも勝っていくしかない」。シーズンの残り登板は1試合の見込み。最後まで「やるしかない」の精神で腕を振る。(鈴木 勝巳)

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2022年9月19日のニュース