【内海哲也引退セレモニー】内海が楽天炭谷へ「打たれたホームラン忘れない」 18年炭谷FAが移籍の契機

[ 2022年9月19日 19:42 ]

パ・リーグ   西武4─6楽天 ( 2022年9月19日    ベルーナD )

<西・楽23>引退セレモニーで手を振る内海(撮影・尾崎 有希)
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 今季限りでの引退を発表した西武・内海哲也投手(40)が19日の楽天戦(ベルーナD)後に引退セレモニーを行い、ファンに感謝のメッセージを伝えた。

 この日対戦した楽天のベンチには渡辺直人コーチと炭谷も残ってセレモニーを見つめた。炭谷が18年オフに西武からFAで巨人に加入した際、人的補償で西武に移籍した相手が内海だった。2021年6月3日の交流戦・巨人-西武戦(東京D)では、当時巨人の炭谷が内海から2回に右越え2ランを放った。

 挨拶した内海は、炭谷に向けて「残っていただいている炭谷選手」と語りかけ「4年前、ライオンズに移籍する時、すみませんと謝ってくれましたが、この4年間で本当に素晴らしい経験をすることができました。ありがとうございました」と感謝した上で「でも、東京ドームで打たれたホームランは忘れません」とニヤリ。「まだまだ野球人生は続くと思います。これからも応援しています」とエール。炭谷も一塁側ベンチから頭を下げ、挨拶を終えて駆け寄った内海と握手を交わした。

 内海はこの日の楽天戦に先発して5球を投じて楽天・山崎剛を二ゴロに抑えた。カウント2─2からの5球目は首を振って最速139キロを記録。本拠観衆から大きな拍手が起きた。マウンドに集まった野手陣と握手し、豊田投手コーチと抱擁。帽子をとって楽天ベンチにも深々と頭を下げ、スタンドに手を振りながら最後の登板を終えた。

 19年間のプロ野球人生。03年ドラフト自由枠で巨人に入団し11、12年に最多勝を獲得するなどエースとしてチームを支えた。巨人で15年、西武で4年プレーし、通算135勝。試合前に行われた引退会見では、言葉を詰まらせて涙をぬぐう場面もあったが、真剣勝負の5球、そして、試合後のファンへのメッセージと、現役としての最後の1日に関わってくれたすべての人に感謝の思いを込めた。

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