広澤克実氏 CS進出へ阪神は投手力生かした戦いが勝利への近道 何が何でも先制点取り主導権握りたい

[ 2022年9月19日 07:00 ]

セ・リーグ   阪神0―1ヤクルト ( 2022年9月18日    甲子園 )

広澤克実氏
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 【広澤克実 視点】初回無死一、二塁のチャンスを逃したことが尾を引き、失策など阪神の悪いところだけが目立った。残りは6試合。首位・ヤクルトと3試合、CSを争うDeNAと1試合、広島とは2試合。容易でない試合が待っている。これだけの応援に応えるためにも、全力でCS出場を取る姿勢が欲しい。

 投手力を生かした戦いが勝利への近道だ。何が何でも先制点を取り、試合の主導権を握りたい。先制すれば48勝20敗2分けというデータも出ている。点を取れば零敗もない。3回までに得点することに集中し、対戦相手の傾向と対策を十二分にする。それが勝つための前提条件になる。1点を先に取るために何をすべきか。初回に凡退した近本、大山を含め、各選手は相手先発との過去の全球種、全コースの内容をチェックし、状況に応じていかに打つか、頭の中を整理してほしい。分析には今まで以上に時間をかけてもらいたい。

 エラーを急に減らすことはできないし、作戦も選手起用も、この段階で変えることはできない。ただ、打線の軸となる大山、佐藤輝の打順はもちろん、ポジションも動かすメリットはもうないと感じた。ストレスなく、打席に集中させることが、力を発揮させるためにも必要。選手はデリケートだ。打順がひとつ動くだけでリズムが変わるし、ポジションが動くと落ち着いて野球ができなくなる。ポジションを固定し、先手必勝に徹した戦いで、この窮地を脱してほしい。(スポニチ本紙評論家)

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2022年9月19日のニュース