首位ソフトバンク まさかの天王山3連敗でM9のまま 2位オリックスとはゲーム差なしに…

[ 2022年9月19日 17:53 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5ー6オリックス ( 2022年9月19日    京セラD )

<オ・ソ>10回2死満塁、宗のサヨナラ安打を見つめるソフトバンクベンチ(撮影・後藤 正志)
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 首位ソフトバンクは19日、2位オリックスとの今季最終戦が延長10回の死闘となり、5―6でサヨナラ負け。リーグ優勝の行方を争う注目の“天王山”3連戦で3連敗を喫し、オリックスにゲーム差なしまで迫られた。

 3連勝中の先発・東浜だったがまさかのKO。初回、2死一塁で吉田正に先制19号2ランを被弾。3回先頭の福田から宗、中川、吉田正に4連打され、さらに2点を失い1死もとれないまま無念の途中降板。2回0/3は今季最短KOとなり、ベンチで落胆の表情を見せた。

 それでも2番手の森が好リリーフ。無死一、三塁というピンチからマウンドに上がると、まずは頓宮を空振り三振。続く西野は遊ゴロ併殺打に打ち取り追加点を与えず。この好投が味方の反撃を呼んだ。

 打線は前日に死球交代となった今宮がこの日も「3番・遊撃」で先発出場。今季13度目の猛打賞を記録するなど、5打席で4打数3安打2得点1四球と好機演出に貢献した。

 まずは4回に三森と今宮の連打で無死一、三塁のチャンス到来。ここで柳田の三塁への当たりを三塁手の宗が本塁へ悪送球。味方の失策により1点を返すと1死二、三塁から正木の遊ゴロの間に1点を追加。2死三塁となって牧原大が中前適時打を放ち、この回3点を挙げた。

 反撃ムードに火がつくと6回には逆転に成功。今宮の二塁打など無死満塁のチャンスを迎えると中村晃が右前適時打を放ち、4―4の同点に追いつく。さらに牧原大への2球目を捕手・若宮が痛恨の後逸。三走の柳田が生還し、ついに試合をひっくり返した。ただ、さらに無死二、三塁から追加点を奪えなかったことで試合がもつれることになった。

 リリーフ陣は3回途中の2番手・森から8回の8番手・藤井まで無失点リレー。6回は1死三塁とピンチを背負うも、5番手の津森が代打・T―岡田を捕邪飛に打ち取り、2死一、三塁から登板した6番手の嘉弥真が福田を左邪飛に打ち取り無失点。途中出場した左翼の柳町がフェンス際の打球を好捕し、チームの危機を救った。

 しかし“守護神”モイネロが誤算。9回2死一、二塁から吉田正に右前適時打を浴び同点に。それでも2死二、三塁で頓宮を左飛に封じ決勝点は与えず。頓宮の当たりに大きな歓声が上がるも、フェンス手前で失速。観客からは大きなタメ息がもれた。

 延長10回からは10番手レイがマウンドへ。先頭の西野に左前打で出塁を許すと、太田の送りバントを処理しようとしたレイが一塁へ痛恨の悪送球。無死一、三塁と絶体絶命の状況となり満塁策を選択し、伏見を空振り三振。福田も一ゴロに打ち取り2死満塁としたが、宗に中前サヨナラ適時打を浴び試合終了。

 勝率の差で首位こそキープしたが、2位オリックスとはゲーム差なし。マジック9のまま足踏みが続き、優勝争いはさらに混沌とした展開に。オリックスとの今季対戦成績は10勝15敗に終わった。

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