【内海哲也引退セレモニー】高橋由伸氏、堀内恒夫氏が内海に花束 由伸氏「テツ、また一緒にやれるかな」

[ 2022年9月19日 18:57 ]

パ・リーグ   西武4─6楽天 ( 2022年9月19日    ベルーナD )

<西・楽23>一礼して最後のマウンドに向かう内海(撮影・尾崎 有希)
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 今季限りでの引退を発表した西武・内海哲也投手(40)が19日の楽天戦(ベルーナD)後に引退セレモニーを行い、ファンに感謝のメッセージを伝えた。

 セレモニーでは、内海とゆかりのある人物のメッセージが流された。敦賀気比の東哲平監督に続き、エースとして活躍した巨人時代にバッテリーを組んだ阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチ、巨人時代の同僚だった高橋尚成さんのメッセージが流れた。

 そして、選手として、そして監督と選手という立場でともに戦った高橋由伸さん、巨人入団時の監督だった堀内恒夫さんがベルーナドームを訪れ、花束を渡されると、内海は笑顔ものぞいた。高橋由伸さんは「監督として、そして同じ時代をともに戦ってきた仲間として、たくさんの時間を過ごしてきたけども、内海の野球に対する姿勢は本当に素晴らしかった。多くの後輩たちが、そして同僚、もちろん僕ら先輩たちも、影響され、刺激され、感銘を受けた人がたくさんいると思います。今シーズン限りでプレーヤーとしての幕は閉じるけども、これからもそんな内海に対して期待し、求めている人がたくさんいると思います。そして活躍する場所がたくさんあるはずです。テツ、また一緒にやれるかな。19年間、本当にお疲れ様でした」とねぎらいの言葉をかけた。

 堀内さんは「長いようで短い、短いようで長い19年、本当にお疲れさん。あまりこういう立派なところに出てくるのは嫌なんだけど、きょうは西武球団からお話があって、ぜひということでお誘いを受けました。私がかかわった最後の選手です。ですから、是が非でも、今日は君にお疲れ様を言いたくて来ました。そしたら、先発をさせてくれて、大事なペナントレースな最中に粋なはからいをしてくれて。これは辻監督を始め西武球団の皆様には大変感謝申し上げます。これが野球選手冥利につきるということではないでしょうか。本当に良い球団、良い人たちに恵まれて野球で来て幸せだったなじゃないかと思う。まだこれから君の技術、経験を若い選手に伝えていって、一人でも多くの第2、3の内海を育ててほしい。それもこの西武ライオンズでやってほしいと思っております」と言うと、場内からは拍手喝采。「短い4年間ではありましたが、西武ファンの皆さん、内海をかわいがっていただきありがとうございました」と結んだ。

 内海はこの日の楽天戦に先発して5球を投じて楽天・山崎剛を二ゴロに抑えた。カウント2─2からの5球目は首を振って最速139キロを記録。本拠観衆から大きな拍手が起きた。マウンドに集まった野手陣と握手し、豊田投手コーチと抱擁。帽子をとって楽天ベンチにも深々と頭を下げ、スタンドに手を振りながら最後の登板を終えた。

 19年間のプロ野球人生。03年ドラフト自由枠で巨人に入団し11、12年に最多勝を獲得するなどエースとしてチームを支えた。巨人で15年、西武で4年プレーし、通算135勝。試合前に行われた引退会見では、言葉を詰まらせて涙をぬぐう場面もあったが、真剣勝負の5球、そして、試合後のファンへのメッセージと、現役としての最後の1日に関わってくれたすべての人に感謝の思いを込めた。

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