ぬかるみ何の!国士舘雨上がり決戦に自信

[ 2009年3月23日 06:00 ]

室内での練習を終え引き揚げる国士舘ナイン

 第81回選抜高校野球大会第2日は雨のため中止となり、1回戦3試合は23日に順延された。試合を予定していた6校は甲子園球場室内練習場で軽く調整。第3試合で福知山成美と対戦する国士舘はむしろ中止を歓迎。雨によるグラウンドコンディション不良など、悪条件下での戦いに自信をのぞかせた。センバツで予定された全試合が順延となったのは06年の第78回大会準決勝以来。決勝は1日延びて4月2日に行われる。

 早々の雨天中止決定。23日も気温は上がらない予報でグラウンド状態には不安要素が残る。ただ、それこそが国士舘にとって“活路”だった。箕野監督は「ウチはいつもそういうこと(順延)もあり得ると思って練習してきてますから」と悠然。悪条件下での戦いに自信をのぞかせた。
 昨秋東京大会準決勝は雨上がりの中、優勝候補だった帝京と対戦。「転がせば何かが起きる」とゴロ打ちを徹底して12安打で6点を奪うと、6四死球に2盗塁。得意の機動力も絡める攻撃で勝ち上がった。日ごろから雨でグラウンドがぬかるんでいても、室内ではなく屋外で練習を強行。守備面でも「スローイングはたたきつけてカバーをしっかり」という雨対策は体に染みこんでいる。
 福知山成美のエース長岡はMAX140キロ台の直球を誇る本格派。マウンド状態が影響するようならつけ込むスキも生まれてくる。「まず走者を出してセットポジションにさせてから揺さぶっていきたい」と箕野監督。過去ベスト4が2度。“春の国士舘”が仕切り直しの一戦で持ち味を発揮する。

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2009年3月23日のニュース