決起集会で団結!イチロー「対等にやれる」

[ 2009年3月23日 06:00 ]

練習中に笑顔を見せる(左から)松坂大輔、イチロー、ダルビッシュ有

 【侍ジャパン】イチローは、すがすがしい表情で練習を終えた。フリー打撃では気持ち良くフルスイングを繰り返し、48スイングで柵越えを14本。3年前、2次リーグで敗れた米国にリベンジを果たすべく臨戦態勢は整った。

 「前回は自分たちが(米国と)対等にやっていく意識がなかったと記憶している。今回はかなり違う。それ(対等)に近いと思う」
 前回大会の米国戦前には、ミーティングでイチロー自らナインに「力の差はない」と訴えた。試合でもピービから先頭打者弾を放ち、チームを鼓舞。それでも試合中に西岡(ロッテ)があこがれのジーターに握手を求めてしまうなど、日本の他のナインには米国のメジャー選手を“雲の上の存在”としてとらえる雰囲気があった。だが、今回は違う。「マイナスの要素がない」と話すほど、意識の高いメンバーがそろった。実際、ジャイアンツ、カブスとの練習試合に連勝。また自身は2次ラウンドはここまで打率・182と不振が続く中で、チームは前回大会を上回る・307を誇っている。
 練習後には合流したばかりの栗原と談笑。「(栗原の自主トレ地でもある)アリゾナで行くパン屋が一緒なんですよ。その話がメーンでした」とおどけたが、直後には「彼の知り合いに僕のマニア(熱狂的ファン)がいて、その人が“トップが入り過ぎ”だとか“打撃の始動が遅い”と言っていたと伝え聞きました。(栗原に)ありがとうございます、と言っておきました」と暴露。夜には自ら音頭を取ってロサンゼルス市内のレストランで野手陣の決起集会を開催。その姿に気負いはなかった。

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2009年3月23日のニュース