勝利消滅の瀬戸際…福知山成美にしびれるヒーロー

[ 2009年3月23日 20:26 ]

 【福知山成美5-2国士舘】ここで打たなければ、勝ちがなくなってしまう瀬戸際まで追い込まれていた。延長15回2死二、三塁。田嶋が左中間に二塁打を運んで均衡を破り、熱戦に終止符を打った。ヒーローは「これ以上の気持ち良さはない。今までで一番燃えた」と興奮を抑えきれない。しびれるような勝利で、初出場の福知山成美が2回戦に駒を進めた。

 苦しい試合展開だった。2回までに2点を先行したが、3回以降はどうしても得点を奪えなかった。幾度となく攻め立てながら、好機を逃し続けた。さらに、力投していた頼みのエース長岡が14回の打席で両足をつって、マウンドから降りてしまった。絶体絶命の状況で殊勲打を放った田嶋は「頑張ってくれた長岡のためにも、勝ちたかった」と安堵の表情だった。
 2回戦は2006年に準優勝したこともある優勝候補の清峰が相手になる。この日のような攻撃は許されない。長岡の回復具合も気掛かりだ。だが、田所監督は「延長に入ってからサヨナラのピンチをしのいだことは次につながる」と勝利をかみしめていた。

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2009年3月23日のニュース