黒田“VIP待遇”でいきなり遠征免除

[ 2009年3月23日 06:00 ]

 開幕投手に指名されているドジャース・黒田博樹投手(34)が21日(日本時間22日)、“エース待遇”で遠征を免除された。当初はビジターのインディアンス戦に先発予定も、当日朝にキャンプ地でブルワーズ2A相手の登板に変更。「球数さえ投げてくれればいい」というトーリ監督の計らいで実現した。5回1/3を2失点で78球と目安の投球数に達して降板した黒田は「もう少し投げたかった」とちょっぴり不満げ。それも順調な調整ぶりの裏返しだった。

 新球のカーブで打者の目先を変え、140キロ台後半の直球の球威は昨季の右肩痛からの復調を感じさせた。失点した2回は、球数の制限から四球を避けて投げた球を二塁打されたが「メジャーの打者なら四球も覚悟して低めに投げている」と意に介さず。残り2試合の調整登板で総仕上げを行い、WBC日本代表が2次ラウンドで激闘を繰り広げたペトコ・パークで開幕する4月6日のパドレス戦に臨む。「自分の投球に近づけていくことが大事」。野茂、松坂に次ぐ日本人3人目の大役に向け、穏やかに話す表情に充実感が漂った。

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2009年3月23日のニュース