俊足巧打 勝負師、大砲…役者ぞろいの米国打線とは?

[ 2009年3月23日 06:50 ]

 全員メジャーリーガーを並べた強力打線の米国。当初のメンバーより格落ちしたとはいえ、機動力、破壊力とも十分で役者ぞろいだ。先発メンバーの特徴を探った。

 ◆1番ロバーツ(二塁、オリオールズ) 07年盗塁王で08年も40盗塁の俊足。2次ラウンドから召集されたが3試合で5割4分5厘の高打率。昨年は9本塁打だが、二塁打51本、三塁打8本とロングヒットの多いスイッチヒッター。
 ◆2番ジーター(遊撃、ヤンキース) 米国のキャプテン。日本人投手との相性は抜群で通算打率は4割2分8厘。対松坂は12打数4安打(2本塁打)。WBC7試合で2割9分2厘ながら、打点、本塁打ともに0なのが不気味。
 ◆3番ロリンズ(DH、フィリーズ) ロバーツ同様、俊足巧打の両打ち。昨年は50回盗塁を試み、失敗はわずか3回。WBCでも3盗塁。2年越しの38試合連続安打を記録したこともあり、07年は30本塁打を放ち、MVP選手に。
 ◆4番ライト(三塁、メッツ) プエルトリコ戦で逆転サヨナラ打を放った勝負強さ抜群の右打者。4年連続で3割、100打点以上をマーク。足の負傷がどう影響するか。メッツで一番の人気選手。
 ◆5番ダン(右翼、ナショナルズ)5年連続40本塁打以上の大砲だが三振も多い左打者。WBCでは本領を発揮し、3割6分8厘で3本塁打。左腕との対決は昨年打率1割台でかなり苦手にしている。守備範囲は狭くかなり不安。
 ◆6番ブラウン(左翼、ブルワーズ)07年の新人王で昨年は37本塁打と一発が魅力の右のスラッガー。2年目にして8年契約を結ぶなど、期待も大きい。WBCでも打率4割1分2厘、1本塁打。右わき腹痛をおしての出場。
 ◆7番マキャン(捕手、ブレーブス)実はチームで4番に座ったこともあるスラッガー。昨年は23本塁打、87打点で追い込まれてから特に勝負強い。WBCではチーム6打点。チャンスで回したくない。
 ◆8番デローサ(一塁、インディアンス) ジーターと並ぶ野手最年長の34歳。内野ならどこでもこなせるユーティリティ・プレーヤー。勝負強い打撃で昨年はカブスの地区優勝に貢献。今季からインディアンスに。◆9番グランダーソン(中堅、タイガース)07年大リーグ58年ぶりとなる23三塁打を記録し、本塁打も23本。得点圏打率は3割に近い。センターの守備は鉄壁で頭上を越すのも、間を破るのも至難。

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2009年3月23日のニュース