楽天・米田代表 一場放出は「苦渋の決断」

[ 2009年3月23日 18:11 ]

 2004年秋のドラフト会議で、翌年の新規参入を控えた楽天が自由枠で獲得したのが、一場だった。金銭授受が発覚して巨人などが手を引いたとはいえ、その年のドラフトの目玉選手。創設当初の弱体なチームの中にあって、即戦力の期待をされた。

 だが、150キロの剛速球を生かせずに伸び悩んだ。2年目に7勝を挙げたものの、その後は制球難と精神面のもろさによる自滅の連続。「素材は一級品なんだが…」という言葉がついて回った。
 米田球団代表は放出について「初年度の“ドラ1(ドラフト1位)”で希望の星だった。苦渋の決断」と言う。ドラフトで楽天入りした選手がチームを離れるのは、これが初めてだ。
 一場は楽天を通じ「活躍して恩返ししたい」とコメントした。ヤクルトは明大の先輩に当たる高田監督が指揮を執り、本拠地は大学時代に慣れ親しんだ神宮球場。環境的には恵まれている新天地で、再出発を期す。

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2009年3月23日のニュース