スーパーボウルを56回連続で取材したジェリー・グリーン記者が死去 94歳

[ 2023年3月25日 08:38 ]

94歳で亡くなったジェリー・グリーン記者(AP)
Photo By AP

 NFLのスーパーボウルを第1回の1967年から2022年の第56回まで取材を続けていた米国を代表するスポーツ記者、ジェリー・グリーン氏が23日に死去。長年にわたって記事を書き続けたデトロイト・ニュース紙が明らかにしたもので94歳だった。

 ニューヨーク生まれのグリーン氏は2004年にデトロイト・ニュース紙のコラムニストとしての仕事を辞めたものの、それ以後もスーパーボウルを含めてスポーツの取材を精力的に続けていた。

 今年2月の第57回スーパーボウルは健康状態がすぐれず、初めてテレビで観戦。それでも亡くなる直前まで鼻に酸素吸入のチューブを挿入した状態でパソコンのキーボードをたたき続け“生涯一記者”を貫いた。

 同氏の記者生活は1952年からスタート。スーパーボウルが誕生していなかった1957年のNFL選手権も取材し、このときはデトロイトを本拠にしているライオンズが優勝。しかし自身にとっての“ホームチーム”は現在に至るまでスーパーボウルには一度も出場していない。

 AP通信によれば、同氏は長期にわたってプロやカレッジの各スポーツの取材を続けた理由について「他のことなんかやりたくなかったんだ」とコメント。NFLのロジャー・グッデル・コミッショナーは今年の1月、デトロイト・ニュース紙の取材に対して「ジェリー・グリーンはスーパーボウルの歴史の一部だ」と答えていた。

 56回連続でスーパーボウルを取材したのはグリーン氏、ただ1人。2005年にはプロフットボールの殿堂入りも果たしている。
 

続きを表示

2023年3月25日のニュース