朝乃山 2敗を守り、1敗逸ノ城と1差堅持 島津海を上手投げ 4年ぶり2場所連続十両Vへ望み

[ 2023年3月25日 16:14 ]

大相撲春場所14日目 ( 2023年3月25日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所・14日目>島津海(右)を上手投げで下す朝乃山(撮影・藤山 由理)
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 元大関で東十両筆頭の朝乃山(29=高砂部屋)が西十両7枚目の島津海(26=放駒部屋)を上手投げで退け、2敗を守った。立ち合い、得意の右は差せなかったが外四つから構わずに出た。土俵際で残され、押し返されたが土俵中央で右を巻き替え、さらに左上手からの強烈な投げ。元大関の地力を発揮した。

 「(右を)差し負けたところは反省点。(もろ差しという)相手の型にさせたのは、自分の攻めが厳しくない証拠」と課題を立ち合いに求めた。

 自身の3番前で1敗でトップ、東十両3枚目の逸ノ城(29=湊部屋)が炎鵬に勝った。ただ一人2敗の自身が敗れると、千秋楽を前に逸ノ城の優勝が決まった。つまり朝乃山の十両優勝が消滅した。

 「僕は追い掛ける立場。目の前の一番に集中して取りたい」

 逆転優勝の希望を捨てずに臨む千秋楽は、新十両の落合(19=宮城野部屋)との対戦に決まった。2場所連続の十両優勝なら19年初、春場所での志摩ノ海以来4年ぶり。近大時代を過ごした大阪で、その近大の先輩に続く手土産を携え、再入幕を果たす。

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2023年3月25日のニュース