宇野 世界選手権連覇!「今これ以上できない演技」右足首負傷を乗り越え“大の字”フィニッシュ

[ 2023年3月25日 22:08 ]

<世界フィギュア第4日>男子フリー、金メダルの宇野昌磨(中央)=撮影・小海途 良幹
Photo By スポニチ

 男子フリーが25日にさいたまスーパーアリーナで行われ、ショートプログラム(SP)首位の宇野昌磨(トヨタ自動車)が196・51点、合計301・14点で日本勢男子初の2連覇を達成した。

 全力を出し尽くした。演技が終わると、宇野はリンク上に大の字に倒れ込んだ。

 「フリーは完璧とは全然いいがたい演技だったけど、今これ以上できない演技だった。どのジャンプも危なかったけれど、しっかり成績を残せたこともうれしいし、結果という形でお返しできたことをうれしく思う」

 22日の公式練習中に右足首を負傷。「ひねった直後はヤバいなと思った」。それでも、これまでの経験を振り返り、冷静に集中力を高めた。母国開催での世界選手権2連覇を達成し、「たくさんの方が僕を支えて下さって、何一つ欠けてもこの演技にはたどりつけなかった」と感謝を口にした。

 2連覇の偉業を達成した宇野は言ったことがある。「何かを成し遂げたいからレベルを上げているわけじゃなくて、そのレベル上げに楽しさを覚えてやっている」。直前の不調や負傷というアクシデントが重なった今大会。苦しむ過程すらも成長に変えた強き王者がタイトルを防衛した。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月25日のニュース