有村が首位に1打差の2位浮上 敬愛する宮里藍さんに「優勝したら満面の笑みで抱きつきにいきたい」

[ 2022年5月21日 19:18 ]

<ブリヂストンレディース3日目>17番、バンカーからの第2打を放つ有村智恵(撮影・沢田 明徳)
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 女子ゴルフのブリヂストン・レディース(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)は21日、千葉県千葉市の袖ケ浦CC袖ケ浦C(6713ヤード、パー72)で第3ラウンドを行った。

 首位に2打差の4位からスタートした有村智恵(34=フリー)がこの日のベストスコアとなる5バーディー、1ボギーの68をマークし、首位に1打差の通算9アンダー、2位に浮上。2018年サマンサタバサ・レディース以来のツアー通算15勝目へ絶好のチャンスを迎えてた。今季4勝の西郷真央(20=島津製作所)が69で回り、通算10アンダーで首位を堅守。70で回った山下美夢有(20=加賀電子)が有村と同じ通算9アンダーの2位に付けている。

 西郷と山下は「新世紀世代」と呼ばれる2001年度生まれの20歳。その若い二人の優勝争いに1987年度生まれの34歳、有村が割って入った。

 中盤まで我慢のゴルフを続けながら13番からの6ホールで4連続を含む5バーディーの猛チャージ。14番パー4(425ヤード)ではグリーン奥から15ヤードの第3打をカップに流し込むベテランらしい技ありの一打も飛び出した。

 「久しぶりですね。最近はその日にならないと、その日の調子が分からなくて。どんなふうになるのか、あしたの自分に聞いてみたいくらい」

 最終日最終組は昨年4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープン以来。乗りに乗っている西郷、山下との直接対決を前に自信満々で優勝宣言する状態ではないが、戦う上で大きなモチベーションとなっていることが2つある。

 一つはミセスV。

 昨年末に一般男性との結婚を公表した。今年に入って上田桃子が4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープン、渡辺彩香が先週のほけんの窓口レディースでミセス初優勝を達成。「私にも今は勝つ姿を見せたい人がいるので」と大きな刺激を受けた。

 もう一つは結婚の保証人でもある宮里藍さんの存在。「優勝したら満面の笑みで抱きつきにいきたいです」。宮城・東北高時代からプロ転向、米ツアー挑戦とこれまでずっと宮里さんの後ろ姿を追い掛けてきた。その宮里さんはブリヂストンの契約プロとして最終日も来場する。その姿を力に優勝を目指す。

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2022年5月21日のニュース