照ノ富士が3敗死守!大混戦夏場所の賜杯争い3敗守った隆の勝、4敗の佐田の海、大栄翔に絞られた

[ 2022年5月21日 17:52 ]

大相撲夏場所14日目 ( 2022年5月21日    両国国技館 )

<夏場所14日目>正代(左)を寄り切りで下した照ノ富士(撮影・久冨木 修)       
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 大相撲夏場所は21日、14日目の取組が東京・両国国技館で行われ、賜杯争いトップに並んでいる横綱・照ノ富士(30=伊勢ケ浜部屋)は、前日に負け越しが決まった大関・正代(30=時津風部屋)を寄り切りで破り3敗を死守した。3敗で並んでいた隆の勝は霧馬山を突き落としで破った。佐田の海は大栄翔に敗れ4敗目。明日の千秋楽を前に大混戦の夏場所賜杯争いは照ノ富士と3敗を守った隆の勝、4敗の佐田の海、大栄翔の4人に絞られた。

 7度目の優勝を狙う照ノ富士は正代を立ち合いから圧倒。3敗をキープし隆の勝と首位で千秋楽を迎える。

 3人の3敗力士の先陣を切って登場した隆の勝は霧馬山と土俵中央で粘り合う展開に。最後は隆の勝の突き落としに霧馬山の右手がつき勝負あり。敗れ優勝争いから脱落となった霧馬山は“しまった”とばかりに顔をしかめ悔しがった。

 史上2位の年長記録となる35歳での初賜杯が期待される佐田の海は大栄翔と激しい立ち合い後、必死に突き出しを狙ったが、大栄翔のはたき込みに沈んだ。人気力士同士の対戦となったが、35歳の敗戦に国技館にはため息がもれた。大栄翔は4敗を死守し自力はないが優勝争いに踏みとどまった。

 4敗の碧山は豊昇龍に送り出しで敗れ5敗。霧馬山に続き賜杯争いから脱落。勝った豊昇龍は勝ち越しを決めた。

 前日に続き7敗大関対決となった御嶽海と貴景勝の一番は御嶽海が貴景勝に力なく押し出しで敗れ負け越しが決まった。今場所、正代に続き2人の来場所カド番決定。皆勤の大関全員負け越しという史上初の屈辱回避へ貴景勝が千秋楽に挑む。

 また、幕下・北青鵬が十両・大翔丸を寄り切って5勝目を挙げた。東幕下2枚目で5勝2敗とし、来場所の十両復帰へ大きく前進。“入れ替え戦”の意味合いが強く、互いに絶対に負けられない戦いだった。敗れた大翔丸は西十両11枚目で10敗となり、十両残留が厳しい星となった。

 日体大卒で三段目90枚目格付け出しの嘉陽(22=二所ノ関部屋)は6勝1敗でデビュー場所を取り終えた。立ち合い左に動いて飛騨野をはたき込み。狙い通りの立ち合いに「相手がよく見えていた」と振り返った。

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