バレー女子・真鍋新監督が就任会見「オールジャパン体制で乗り越えていきたい」

[ 2021年10月22日 15:11 ]

バレーボール女子日本代表の監督就任会見に出席した真鍋政義氏(日本バレーボール協会提供)
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 バレーボール女子日本代表の監督に就任した真鍋政義氏(58)が22日、オンラインで就任会見に臨んだ。12年ロンドン五輪銅メダルに導いた名将が16年以来、5年ぶりに復帰。24年パリ五輪を見据え「責任の重大さに身が引き締まる思い。オールジャパン体制で乗り越えていきたい。最低条件としてパリ五輪の出場権を獲得する」と決意を口にした。

 今夏の東京五輪ではわずか1勝に終わり、1次リーグ敗退だった火の鳥ニッポン。急務となる再建は真鍋氏に託された。23年夏にはパリ五輪への出場権を懸けた予選が控えており、「(現状に)かなりの危機感を持っている。非常に短いスパン。早急にチームを固め、核となる選手を早めに決めていかないと厳しい」と語った。

 真鍋氏は09年から女子の監督として指揮を執った。8強だった16年リオ五輪後に退任し、Vリーグ女子1部の姫路のオーナーに就任。毎年冬にはブラジル、イタリア、トルコなどを訪れ、クラブ経営、戦術、技術、選手との関わり方を学び「いろんなステップアップをしている。今後の監督業に生かしていきたい」と意欲を示した。

 東京五輪は解説者として、現地で男女の試合を見守った。「世界のサーブレシーブの安定力、サイド選手の成熟度が高まっている」と分析。印象に残ったチームとして、男子金メダルのフランスと銅メダルのアルゼンチンを挙げ「日本女子バレーのヒントがたくさんあった。この2チームは身長が高いわけではない。しかし、失点が非常に少なく、結束力が高い。我々のお手本とするチームだと感じた」と参考にしていくという。

 今後は姫路のオーナーは退任し、代表監督に専念する。「まずは東京五輪を振り返りたい。数値的にも、データ的にも、何が良くて、何が悪かったのかを把握して日本のオリジナルを追求したい」とし、Vリーグなどで選手視察を重ねていく。新指揮官は「パリの時には最強の12名を選考できるように走り回りたい。覚悟を持ってパリ五輪まで戦い抜きたい」と言葉に力を込めた。

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