狩俣昇平、プレーオフ制し大会初V! 熊本オープンゴルフ

[ 2021年10月22日 20:44 ]

スポニチ後援・九州サーキット第22回TKUカップ熊本オープン最終日 ( 2021年10月22日    熊本県菊池市 くまもと中央カントリークラブ=7270ヤード、パー72 参加選手107人=うちアマ40人 優勝賞金100万円+副賞50万円 )

TKUカップ熊本オープン最終日、プレーオフを制して大会初優勝を決めた狩俣昇
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 沖縄出身で柳川高出のプロ11年目、狩俣昇平(29=フリー)がプレーオフを制して大会初優勝を決めた。首位で出た狩俣昇は6バーディー、1ボギーの67で通算11アンダーとして、藤島晴雄(38=進電グループ)と並びフィニッシュ。プレーオフ2ホール目でバーディーを奪い決着をつけた。2018年宮崎オープン以来プロ2勝目。九州サーキットは初V。ベストアマもプレーオフを行い、林田直也(16=福岡・沖学園高2年)が獲得した。

 首位で出た狩俣昇は前半に追いつかれ、15番ボギーで藤島に2打差をつけられた。「16番ティーでボードを見て確認した。よし、残りホールで2つ(バーディーを)取ろうと思った」。闘争心に火が付いた。17番パー4は第2打をピン手前2メートルにつけ、18番パー4も奥2メートルを放り込み、起死回生の連続バーディーで再び首位に並ぶとプレーオフ2ホール目。4メートルのバーディーパットを沈めて大会初優勝をつかみ取った。

 柳川高ゴルフ部で腕を磨き、卒業翌年の11年にプロテスト合格。18年にはレギュラーツアー18試合に出場するなど活躍した。ここ2年ほどは不振だったが18年当時に使用していたクラブに戻して原点回帰。兄でプロゴルファーの安志(38)のアドバイスも取り入れ徐々に調子を上げた。今大会は2日間で12バーディーを奪いボギーはわずか1個。「ボギーを打たないゴルフが出来て何よりうれしい」と喜んだ。那覇市で太平洋戦争時代に米軍が投下した不発弾の調査会社「沖縄基礎開発」が家業。自ら現地で不発弾発見を手伝うこともあるというユニークプロ。今後は「またレギュラーツアーに戻って活躍したい」。九州サーキット初Vをきっかけに浮上を誓った。

 ▼2位・藤島晴雄 プレーオフは2ホールともドライバーをミスした。地元(熊本県出身)だし、優勝したかった。(プロ初優勝を逃す)

 ▼3位・時松隆光 ショットは初日より安定性がなかった。これから調子を上げていきたい。(初日首位も71に終わり)

 ▼10位・林田直也 初めてプレーオフを経験した。どきどきして楽しかった。(昨年に続きベストアマ獲得)

 ▼10位・深堀昌之 初日の貯金(4アンダー)をはき出さずによかった。自分では大健闘です。(2年ぶり試合に出場し、通算3アンダー)

 (最終成績)
―11(1)狩俣昇平 133(66、67)
  (2)藤島晴雄 133(67、66)
―7(3)時松隆光 137(66、71)
―6(4)石塚祥利 138(68、70)
  (4)玉城海伍 138(68、70)
=以下主な選手=
―3(10)☆林田直也 141(69、72)
  (10)☆冨田大翔 141(68、73)
  (10)深堀昌之 141(68、73)
(☆はアマ、優勝とベストアマはプレーオフ)

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2021年10月22日のニュース