ラグビー日本“世代交代”リーチ&田村外してガンター&松田がスタメン 23日豪州戦

[ 2021年10月22日 05:30 ]

松田力也
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 ラグビー日本代表は21日、19年W杯以来2年ぶりの国内テストマッチとなるオーストラリア戦(23日、昭和電ド)の登録メンバー23人を発表し、SOで松田力也(27=埼玉)が3年ぶりの先発に決まった。フランカーのベン・ガンター(23=埼玉)も先発での代表デビューが決定。田村優(32=横浜)、リーチ・マイケル(33=BL東京)の“定位置”を奪った2人に、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、51)も大きな期待をかけた。

 松田とガンターが世代交代の足がかりをつかんだ。現代表でも主力級が多い88年生まれ世代の田村とリーチを控えに追いやり、松田は18年11月のロシア戦以来3年ぶり、ガンターは初キャップで先発。オンライン会見でジョセフHCは「選手は非常に興奮している。若い選手にとっては大きなチャンスになる」とハッパを掛けた。

 SOはチームの核となるポジションで、1人のパフォーマンスが勝敗を左右する。ジョセフHC自身も「10番を育てるのは簡単ではない」と言い続け、19年W杯に向けては一貫して田村に経験を積ませた。だが次回23年W杯は34歳。“一本足打法”では心もとない。「田村はいくつかケガがあるが、松田は準備が整っている」と完全な実力評価での起用ではないことを示唆したが、ランやディフェンスに定評がある松田の成長を促す考えだ。

 一方でオーストラリア出身のガンターは19歳でトップリーグデビューを果たした若きハードタックラー。19年W杯は資格を満たせず代表入りを逃したが、リーチから定位置を奪ってのデビューとなる。ジョセフHCは「より良い選手を(先発に)選んだ。チームにとって最良の判断」と踏み込んだ発言。競争の激しいFW第3列で、世界3位を相手に絶好の力試しの場となる。

 田村とリーチにとっても、大きな刺激になるであろう選考。ベテラン2人が途中出場で奮起すれば、チームにとっては大きな相乗効果が生まれる。相手はW杯王者・南アフリカとアルゼンチン相手に4連勝中。「大きなチャレンジになる」という一戦で、新しい日本代表がベールを脱ぐ。

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