高木優奈 高額大会で稼いでJLPGA正会員へ 「崖っぷちの私にとってチャンスの試合。ここで決める」

[ 2021年10月22日 05:30 ]

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース第1日 ( 2021年10月21日    兵庫県 マスターズGC=6571ヤード、パー72 )

2番、ナイスパーにおどけた表情の高木優奈(撮影・井垣 忠夫)
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 【収穫の季節(1)】秋のビッグトーナメント「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」が開幕。収穫の季節でもある秋にこれまでの努力が実り、活躍が期待される選手たちを大会期間中4回にわたって連載する。第1回はJLPGA正会員を目指す高木優奈(23=グランフィールズCC)。この大会で優勝または上位に入り、シード獲得を当確させてその座をつかむ。

 ツアー屈指の賞金総額2億円のこの大会を、大一番と位置づける選手がいる。今大会を含めて残り2試合で1500万円獲得をノルマに設定する高木だ。

 「あと1500万円くらい稼がなきゃいけない。崖っ縁の私にとってチャンスの試合。ここで決めるという気持ちで頑張りたい」
 98年度生まれの黄金世代だが、3度プロテストに挑戦も合格ならず。今もJLPGA正会員ではない。今季はTP単年登録で出場しているが、規定改定によって来季からは正会員でなければ出場できなくなる。

 正会員入りへの道は3つ。11月のプロテスト合格、ツアー優勝、賞金ランク50位以内でのシード獲得だ。高木の現在の賞金ランクは62位。優勝を目指しつつ、プロテストまでの2試合で賞金を稼ぎ、シード当確を狙う。

 9月から10月にかけて「気合が空回り」し、4週連続予選落ちと苦しんだ。冷静にアドレスを見直し、向きと立ち位置を修正してショットが安定。前々週は14位、前週は6位と状態を上げている。

 スタンレー・レディースでは三觜(みつはし)喜一コーチ(46)に師事する同門のアマチュア・佐藤心結(みゆ、18=明秀学園日立高3年)が優勝争いをしたことも「パワーをもらった」という。

 この日は70で回り、16位と上々の滑り出し。「あと3日間ある。気を引き締めて一打一打集中していきたい」と高木。その成果として、正会員への扉を開く。(中村 文香)

 ◇高木 優奈(たかぎ・ゆうな)1998年(平10)5月13日生まれ、神奈川県小田原市出身の23歳。幼少期は器械体操の選手。左手首を痛め、11歳の時にゴルフに転向。19年の下部ツアー、ANAプリンセスカップで1勝。目標はイ・ボミ。1メートル56、55キロ。血液型はA。

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