ささきしょうこ 単独首位発進 故郷観光大使は躍進で地元PRだ

[ 2021年10月22日 05:30 ]

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース第1日 ( 2021年10月21日    兵庫県 マスターズGC=6571ヤード、パー72 )

18番、ティーショットを放つささき(撮影・後藤 大輝)
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 ツアー屈指の賞金総額2億円を誇る秋のビッグトーナメントが開幕。65をマークした地元・兵庫出身のささきしょうこ(25=日本触媒)が単独首位に立った。今大会は4日間競技で行われる。

 マスターズGCからほど近い加古川市出身のささきが、首位発進した。1番で3メートル、2番で5メートルを沈めて連続バーディー。8番では8メートルをねじ込むなどパットがさえて65をマークした。「4日間競技は上位に行った記憶がない。初日から伸ばしたいと思っていたけど、出来過ぎなくらいのスコアが出た」と満面に笑みを浮かべた。

 パニック障害、自律神経失調症を抱えながら18年までに通算3勝を重ねたが、19年にシード落ちを喫した。今季はほけんの窓口レディースで2位に入るなど復調したものの9月の住友生命レディース東海クラシックで暗転する。腰痛を発症し初日途中に棄権した。

 「ズボンがはけなくて、ベッドから起き上がれなかった。今季はもうプレーできないと思うほど痛かった」。2週前のスタンレー・レディースで復帰したものの、休憩中にイスから立ち上がろうとして「電気が走った」。先週の富士通レディースまでは痛み止めを服用し何とかプレーした。ただ腰をかばうためパット時の重心位置が変わり手打ちになった。修正するため重心位置を意識してストローク。「注意点に集中したので気負わずに打てて長いパットが入ったのかな」と話した。

 現在賞金ランク52位で2季ぶりのシード権確保へ正念場を迎えている。「今週は賞金が高いので、なるべく上位に入りたい」とモチベーションは高い。

 故郷加古川の観光大使を務めており、試合会場にも名刺を持参している。週末には親族や知人も応援に駆けつける。「兵庫県の試合では過去にいい成績がないので、しっかり頑張りたい」と地元での奮闘を誓った。

 ◇ささき しょうこ(本名佐々木笙子)1996年(平8)6月8日生まれ、兵庫県加古川市出身の25歳。9歳の時にゴルフを始める。クラーク高出。15年プロテスト合格。16年大東建託いい部屋ネット・レディースでツアー初優勝。18年スタンレー・レディースで2勝目。同年樋口久子・三菱電機レディースで3勝目。1メートル70、65キロ。

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