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車いすラグビー橋本勝也と“師弟関係”増子恵美さん 次世代エースへの道開いた「体験会」

[ 2021年8月30日 05:30 ]

次世代のエースとして期待される橋本
Photo By スポニチ

 【支える人(6)】車いすラグビーで次世代エースとして期待される橋本勝也(19=三春町役場)を支えているのは、福島県障がい者スポーツ協会で事務局員を務める増子恵美さん(51)だ。車いすバスケットボール女子で00年シドニー大会銅メダルを獲得したパラリンピアンがアスリートとしての道を切り開いた。

 「ぽっちゃりしていましたね。他の参加者同様に突出したものはなかったです」と橋本との初対面を振り返る増子さん。出会いは16年冬、障がいがある児童らが運動できるように手助けする運動導入教室だった。先天的な四肢欠損で車いす生活を送っていた中学2年生はしかし、週1回の活動で数カ月後にバランスボールに乗ったり逆立ちを始め「そう簡単にできない。運動能力が高いのでは、というのがスタッフの共通認識でした」という。

 橋本は競技用車いすでバスケットボールを始め、周囲を含めてアスリートの道を模索。増子さんは車いすラグビーのクラブを紹介した。体験会で橋本はリオデジャネイロ・パラリンピック銅メダリストをかわして得点する場面があり、増子さんは「縦横無尽に走り回って目を輝かせて。あれがターニングポイントかな」と述懐する。

 その後はプレー動画を一緒に見ながら内容を分析するよう橋本に習慣付け、練習メニューを競技用に特化。今春の高校卒業後、三春町役場で働き始めた橋本は、現在も週1回は増子さんと持久力や判断力の向上などをテーマに汗を流す。東京パラの3位決定戦で出番がなく「悔しかった。銅メダルに満足はせず、次回のパラでリベンジできるように」と誓った成長株。自宅が車で3分以内の距離で育む“師弟関係”が、パリへの道を照らすことになる。

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2021年8月30日のニュース