上地は“ダブルベーグル”の圧勝で8強進出 関西弁で状況確認しながらプレー

[ 2021年8月30日 16:17 ]

東京パラリンピック第7日 車いすテニス・女子シングルス2回戦   上地結衣(三井住友銀行) 6―0 6―0 デュバル(ブラジル) ( 2021年8月30日    有明テニスの森公園 )

<パラリンピック 車いすテニス女子シングルス2回戦>鋭いショットを打ち込む上地(撮影・坂田 高浩)
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 第2シードの上地が相手に1ゲームも与えない“ダブルベーグル”の圧勝で8強入りした。最後の対戦は2019年だったというデュバルの初戦を見て、「パワーもついてきているけど、チャンスに落ち着いてプレースメントできている」と分析。狙い球を絞らせないようにショットに変化をつける一方、「まだまだ若いので粗いところもある選手。打ちたいと思わせるのが一番重要なポイントと思って終始プレーしていた」と相手のミスを多く誘うような展開に持ち込み、試合時間46分でケリをつけた。アンフォースド・エラー(自分に原因があるミス)は上地の5本に対し、デュバルは14本だった。

 コート上では自分のプレーに納得するかのように、うなずくシーンが何度も見られた。最近は声に出さずに「頭の中で考えながらプレーすることが多かった」が、今大会は「うなずく動作も含め、実際に声に出して確認・納得しながらポイントを進めていくのが一番。疑問や悩みをリリースする意味でも、関西弁で思ったことを口に出した方がいいかなと思った」と説明した。上位選手との連戦となる準々決勝以降へ向け、「どの選手が来ても、ラリーの展開が増えたり、お互いに読み合いながらの試合になると思う。声をしっかり出したり、今の状況を客観的に見るために話をしたり、これまでやってきことを駆使しながら1つずつコマを進められたら」と抱負を述べた。

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