宇田秀生が銀メダル パラトライアスロン 日本勢初の表彰台

[ 2021年8月28日 08:08 ]

東京パラリンピック・トライアスロン ( 2021年8月28日 )

(パラリンピック トライアスロン男子)銀メダルを獲得し、涙を浮かべる宇田(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 男子PTS4(運動機能障がい)の宇田秀生(34=NTT東日本・NTT西日本)が1時間3分45秒で銀メダルを獲得した。トライアスロンでの日本勢のメダル獲得は初めて。

 スイムは出遅れたものの、バイクで一気に巻き返した。「バイク、ランは凄く自信があるので見ていただきたい」と宣言していた通り、3位でランに入ると2位と約30秒あった差を序盤で逆転。後続に大差をつけ、日の丸を持った左手でガッツポーズしながらフィニッシュ。悲願のメダルに「何があっても諦めない気持ちで一生懸命走りました。ゴールする前からいろんな気持ちがこみ上げた」と号泣した。

 13年に勤務していた建設会社の機械に挟まれて右腕を失った。入院中は妻・亜紀さんに支えられ、リハビリの一環で水泳を始めたことでトライアスロンと出会う。高校までサッカー部に所属していた運動神経を生かし、15年のアジア選手権でいきなり優勝するなど頭角を現した。

 コロナ下も持ち前のポジティブな性格で乗り越え、切符をつかんだ初の舞台。大会前に掲げた「目標はずばり表彰台」を見事に有言実行した。

続きを表示

この記事のフォト

2021年8月28日のニュース