注目急上昇のデーデー・ブルーノ、屈強な肉体と繊細な心で駆ける

[ 2021年6月26日 17:52 ]

陸上・日本選手権第3日 ( 2021年6月26日    大阪・ヤンマースタジアム長居 )

<陸上日本選手権>男子200メートル予選 3組1着で予選を突破したデーデー・ブルーノ(撮影・北條 貴史)
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 25日の男子100メートルで10秒19の自己ベストをマークして2位に入り、この日の200メートル予選でも自己ベストの20秒76で27日の決勝に進んだ、デーデー・ブルーノ(東海大)に対する注目が高まっている。

 ナイジェリア人の父と日本人の母を持つ21歳。元はサッカー少年で、陸上に本格的に取り組んだのは長野・創造学園高2年の時だった。3年時の全国高校総体では100メートルで5位。東海大で指導する、400メートル日本記録保持者の高野進監督は「高校時代から馬力があった」とする一方で、「勝負するには時間がかかるかなという印象があった」と振り返る。

 筋骨隆々の肉体とは裏腹に「すごく繊細な心の持ち主」と明かす高野氏は、「いろんな選手を見てきたけど、誰に似ているというのはない。“オンリーワン”の選手」と続けた。デーデー・ブルーノの英語表記は「DEDE Bruno」。27日の決勝でも、勢いそのままに日本一争いに加わる。

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