渋野 五輪出場崖っ縁…単独5位以上必要も出遅れ93位「ちょっと緊張しました」

[ 2021年6月26日 02:30 ]

米女子ゴルフツアー 全米女子プロ選手権第1日 ( 2021年6月24日    ジョージア州 アトランタ・アスレチック・クラブ=6740ヤード、パー72 )

全米女子プロ第1日、18番でバーディーパットを外した渋野
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 逆転で東京五輪代表入りを目指す渋野日向子(22=サントリー)は1バーディー、5ボギーの76で4オーバーの93位と厳しいスタートとなった。現在の世界ランキング31位は日本勢4番手で、2枠の代表入りには最低でも単独5位以上の成績が必要。五輪出場に「黄色信号」がともった形だ。メジャー2連勝を目指す全米女子オープン覇者の笹生優花(20=ISTCI)は73で39位。67で回ったリゼット・サラス(31=米国)が単独首位発進した。

 今季は一度もメジャーで決勝に進めておらず、今大会は東京五輪代表が決まる最後のトーナメントでもある。「ちょっと緊張しました。ずっと何ホールも手が震えてるし。ティーショットも力むし、スイングも速くなっちゃうし。前半は、そんな感じでした」。渋野は首位と9打差の93位と大きく出遅れた。

 インから出ると11番パー4で第2打をグリーン手前ラフに外してボギー先行。14、16番では第1打をバンカーに入れてスコアを落とした。フェアウエーキープ率57・14%、パーオン率も66・67%とショットに精細を欠く。「3カ月の(米ツアー挑戦の)最後だし、予選通りたいという気持ちが強いからこそかな」と重圧がプレーに影響を及ぼした。

 今大会後の世界ランクで、原則2枠を争う五輪代表争いが決着する。4番手からの逆転を目指す中、初日の出遅れで厳しい状況に追い込まれた。稲見、古江の結果にもよるが、逆転には最低でも単独5位以上の成績が必要。爆発的なスコアが求められる第2日に向けて、プラスの材料もある。

 開幕前日に気づきがあったパットだ。2年前の好調時と同じ、構えた後にグリップを打ち出し方向に押し出す動きを取り入れたことで「感触は良い。入ってくれれば、スコアにもつながる」という。初日の午後から、第2日は午前スタートに変わる。「眠気が勝ってると思うので、ボーッとしてる感じで逆にいいかな」と渋野らしく表現。自然体で上位浮上を目指す。

 ▽女子ゴルフの東京五輪代表選考 出場選手60人は28日付世界ランキングに基づく五輪ランキングで決まり原則各国上位2人に出場権が付与される。世界ランキング9位の笹生はフィリピン代表で出場予定。日本勢は同11位の畑岡が当確。同25位の稲見、同28位の古江、同31位の渋野で残り1枠を争う。渋野は、古江が優勝なら単独4位以上で、古江が2位以下なら単独5位以上で逆転で五輪出場となる。古江が2位以下で、渋野が6位以下なら稲見が出場権獲得。

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