稲見 今年初の予選落ち…それでも五輪代表争い優位「出られたらラッキー」

[ 2021年6月26日 05:30 ]

女子ゴルフツアー アース・モンダミン・カップ第2日 ( 2021年6月25日    千葉県 カメリアヒルズCC=6639ヤード、パー72 )

16番、ティーショットを放ち、天を仰ぐ稲見
Photo By 代表撮影

 東京五輪日本代表争い2番手の稲見萌寧(21=都築電気)は7番でトリプルボギーを叩くなど75とスコアを崩し、通算4オーバーの100位で今年初めて予選落ちした。五輪争い3番手で代表入りには優勝が絶対条件の古江彩佳(21=富士通)は72にとどまり、首位とは5打差の通算5アンダー、12位に後退。依然、稲見の優位は変わらない。菊地絵理香(32=フリー)が通算10アンダーで首位を守った。

 今年15戦5勝。破竹の勢いで勝ち星を重ねてきた稲見が昨年11月の大王製紙エリエール・レディース以来、17試合ぶりの予選落ち。ホールアウト後の表情には落胆と疲労の色が濃く浮かんでいた。

 「何とでもなる試合だったなあ。もっと全然うまくできたなあ」

 宙に視線をさまよわせながら2日間のプレーを振り返った後「精神的な疲れは物凄いあります」と毎週のような厳しい上位争いですり減らしていった心の状態が限界に近かったことを吐露した。

 7番では左の林から強引にピンを狙って目前の木に当てるミス。第3打をグリーン奥のカラーに運んでからもミスは繰り返され、ここから4パットしてトリプルボギー。快進撃を続けてきたこれまでの稲見では考えられない凡ミスの連続で、予選通過圏外へと一気に滑り落ちた。

 「そこはあんまり気にしてないので。出られたらラッキーって感じで変わらずです」。予選落ちしてなお優位な状況の五輪争いについてはこれまでの主張の繰り返し。再起へ向けた練習を続けながら静かに朗報を待つ。

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