3位で五輪代表の山県亮太、レース中に靴紐ほどけていた 自覚なく「なんでほどけているんだろうと」

[ 2021年6月26日 08:57 ]

<陸上日本選手権>男子100メートル決勝のゴール前で右足の靴ひもがほどけていた山県亮太
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 25日に行われた陸上日本選手権の男子100メートル決勝で10秒27の3位に入り、東京五輪代表を決めた山県亮太(セイコー)が、レース中にアクシデントに見舞われていた。

 終盤に右足スパイクの靴紐が解け、わずかにバランスを崩した。先行していた多田修平(住友電工)をとらえることはできず、デーデー・ブルーノ(東海大)にも先着を許したが、0秒001差で4位の小池祐貴(住友電工)の追撃をしのぎ、日本男子初となる100メートルでの3大会連続五輪を決めた。

 レースから一夜明けた26日、山県は「80メートルで足がもつれた。自分は靴ひもほどけてたことに自覚はなかった。足がもつれる感じがあったのは、疲労がたまる中で、最後の決勝のレースで全力を出し切ろうとする気持ちで、体が追いつかなかったからだと感じている。今大会においての体の限界を感じていた一瞬だった。そういうことで足がもつれた。靴が緩んだとは正直感じていない。足を痛めたわけではなく、足がもつれただけ。ほどけたと気付いたのは、フォトセッションの時で、『なんでほどけているんだろう』と思った」と振り返った。

 レース後は靴紐を言い訳にすることなく、「自分の走るコースに集中したつもりだったけど、多田選手が中盤くらいで見えて、追いつこうと力んでしまった」と話していた。

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