原英莉花 “妹弟子”笹生Vの瞬間をあえて見ず「今はそれを力に替えて」

[ 2021年6月8日 14:39 ]

原英莉花(撮影・西尾 大助)
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 女子ゴルフの海外メジャー、全米女子オープンで史上最年少優勝を果たした笹生優花(19=ICTSI)と同じ尾崎将司門下の原英莉花(22=日本通運)は、妹弟子の快挙を刺激に、今季海外メジャー最終戦、AIG全英女子オープン(8月19~22日、スコットランド・カーヌスティーGL)への出場を目指す。

 「前向きになれなかった気持ちが優花の優勝を見て引き締まったなと思います。どこを目指したいのか。どういうふうになりたいのか。今の自分に照らし合わせるのは難しい部分もあるんですけど、日々の積み重ねがああいう結果を生んでいるというのは凄く分かりましたし、私も日々を積み重ねて結果につなげていかなきゃいけないなと、何かこう、響きました」
 
 10日開幕の国内ツアー、宮里藍サントリー・レディース(4日間競技、兵庫県神戸市の六甲国際GC)で上位2人(2位が複数の場合は世界ランキング上位者)に入るか、今大会終了時点の賞金ランキング上位3人(有資格者を除く)に入れば、全英女子オープンの出場権を獲得することができる。
 
 原は2021年シーズンの目標に海外メジャー挑戦を掲げていた。4月の第1戦、ANAインスピレーションはクリア。次のターゲットはこの全英だったが、笹生の全米女子オープン優勝で、目的意識がより明確になった。

 笹生の優勝シーンはあえて見なかった。畑岡奈紗とのプレーオフは自宅でテレビ録画し、自分はその間、トレーニングに励んだ。

 「もちろんもの凄い刺激になってるんですけど、なんかこう、異次元すぎるなって思いたくない部分もあって……。多分、見たらそう思うんですよね。でも凄い感動はしてたんです。自分の中では。今はそれを力に替えてトレーニングをしようって」

 今週はジャンボ邸にも顔を出して練習。地元・湘南の海に釣りにも出掛けて気分転換も行った。

 今年、国内ツアーでは10試合に出場してパナソニック・レディース、アクサ・レディースの2試合で3位に入ったが、途中棄権と予選落ちも2度と不本意なゴルフが続いていた。

 「あれ以上の優勝報告があるのかと思いますけど、私は私なりに目の前の試合で勝てるように頑張ります」

 今年2枚目のメジャー切符かかかったこの試合で、結果を出す。

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2021年6月8日のニュース