渋野 日本勢初のメジャー2冠へ スコア落とすも首位タイ折り返し、全米女子オープン最終日

[ 2020年12月15日 02:27 ]

米女子ゴルフツアー 全米女子オープン 最終日 ( 2020年12月14日    テキサス州ヒューストン・チャンピオンズGCサイプレイスクリークC=6399ヤード、パー71 )

全米女子オープン最終ラウンド 1番でティーショットを放つ渋野日向子(AP)
Photo By AP

 悪天候のため前日から順延されていた全米女子オープンの最終ラウンドは、14日(日本時間同日深夜)に再開。1打差の単独首位で残り18ホールを迎えた渋野日向子(22=サントリー)は最終組でスタートし、前半をバーディーなしの2ボギーで回り通算2アンダーの首位タイで折り返した。

 気温は6度にまで低下し、各選手極寒との戦いを強いられた。渋野は1番パー4ではティーショットがわずかにフェアウエーを外れて左ラフに入れ、UTで放った第2打がグリーン左手前に外れる。アプローチはピン左1・5メートルとシビアなパーパットを残したが、パーをセーブして順調な滑り出しとなった。だが2番パー4で左ラフからの2打目を手前の木に当てるミスでボギー。5番パー5では第2打がグリーンをオーバーし奥のラフに打ち込んだが、3打目をピンまで2メートルに寄せると難しいスライスラインを決めてパーをセーブした。これで流れを引き寄せるかに見えたが、7番パー4でグリーンを外し、この日2つ目のボギーとし、この時点で同組のオルソン(米国)に並ばれた。8番パー3はティーショットを約5メートルのチャンスにつけるが、惜しくもパー。9番パー5は3打目をグリーン左のバンカーに入れたものの、2メートルに寄せてパーセーブ。2つ落としたものの、オルソンと並んで前半を終えた。

 この日も難しいコース設定に我慢のゴルフを続けるが、首位の座はキープした。残りは9ホール。昨年8月のAIG全英女子オープンで日本人42年ぶり、史上2人目のメジャー制覇を果たした22歳は日本人史上初のメジャー2冠を目指しバック9に臨んだ。

 ▽全米女子オープン 1946年に第1回大会が開催された現存する女子最古のメジャーで、今年で第75回を迎える。日本勢の最高成績は87年にプレーオフの末に敗れた岡本綾子の2位。今年はテキサス州ヒューストンに位置するチャンピオンズGCが舞台。同コースでは69年に男子の全米オープンが開催されたが、今大会は初開催となる。予選はサイプレスクリークC(6731ヤード、パー71)とジャックラビットC(6558ヤード、パー71)の2コースを使用し、決勝はサイプレスクリークCのみで行われている。

続きを表示

この記事のフォト

2020年12月14日のニュース