丸山に聞く 24分間死闘も「あっという間」一二三は「成長させてくれた存在」

[ 2020年12月14日 05:30 ]

柔道 東京五輪男子66キロ級代表決定戦   ●丸山城志郎 優勢 延長24分 阿部一二三〇 ( 2020年12月13日    東京・講道館 )

柔道男子66キロ級五輪代表決定戦 阿部一二三に敗れ、目に涙を浮かべて記者の質問に答える丸山城志郎
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 【丸山に聞く】

 ――どんな24分間だった。
 「あっという間でしたね。今、24分って知りましたけど。結果は負けたけど、自分もやってきたことを全て出し切れたと思ってます」

 ――阿部選手とはどういう存在か。
 「阿部選手の存在があったからこそ、自分自身を追い込むことができました。僕を成長させてくれたのも、彼の存在があったのは間違いないです」

 ――お世話になった皆さんにはどんな言葉を。
 「一番思うのは、ここまで僕を育ててくれた、戦ってくれた、ありがとうございますと。勝負の世界は結果が全てなので、今回負けたことで、結果で恩返ししようと思っていたので、恩返しできなくて申し訳ありませんという気持ちもあります」

 ――奥さんとどんな話をするか。
 「ここまでわがままに付き合ってくれて、ありがとうと伝えたいです」

 ――阿部選手の大内刈りは研究していたと思うが、最後に決着がついた瞬間、どう思ったか。
 「見てて分かるように、投げられたなという感覚はありました」

 ――今日のプランはどうだったのか。
 「最初から最後まで全力で勝ちにいくという気持ちで挑みました」

 ◆丸山 城志郎(まるやま・じょうしろう)1993年(平5)8月11日生まれ、宮崎市出身の27歳。父は92年バルセロナ五輪65キロ級代表の顕志氏で、5歳から柔道を始める。天理大2年だった13年に講道館杯初制覇。18年11月のGS大阪大会から19年8月の世界選手権まで国内外大会5連勝で東京五輪候補に。ミキハウス所属。左組み。得意技は内股、巴投げ。1メートル67。

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